お見事!大学院入試に息子とダブル合格果たした49歳の寮母

人民網日本語版    2019年4月19日(金) 23時0分

拡大

「秀才」と聞くと、どんな人をイメージするだろう?上海で寮母をしている49歳の女性は、3年間続けて上海交通大学の専門課程を聴講し、700日間以上かけて単語を暗記し、休むことなくオンライン授業を受け続け、なんと息子と一緒に大学院入学試験に合格した。

「秀才」と聞くと、どんな人をイメージするだろう?上海で寮母をしている49歳の女性は、3年間続けて上海交通大学の専門課程を聴講し、700日間以上かけて単語を暗記し、休むことなくオンライン授業を受け続け、なんと息子と一緒に大学院入学試験に合格した。人民日報が伝えた。

〇大学院での研究という新たな道を切り拓いた49歳

原夢園さんは、上海交通大学留学生寮で受付の仕事をしている。2018年12月、原さんと息子は一緒に大学院の入学試験を受けた。その結果、息子は復旦大学大学院への入学が許可され、原さんは広西大学漢語国際教育専攻修士課程への入学が認められた。

実は、2018年に現在の仕事を始める3年ほど前から、原さんは大学の中国語と英語の専攻科の聴講生だった。

「授業の聴講は非常に楽しかった。様々な先生と様々な授業科目を受けることで、思考のヒントを数多く得ることができた。また、系統立った学習スタイルも身につけることができた」と原さんは振り返る。

大学公式サイトの公開情報をもとに、彼女は履修タイムテーブルを確認し、朝8時に始まる1限目には、早々と教室に向かい着席していた。その年齢から、彼女の行為は、教員や同級生の関心を集めることになり、彼らは彼女の志を聞くと、彼女を大いに歓迎し、激励した。

〇息子と共に見事合格

「息子は、3年生の時、とてもイライラするようになった。そこで私は息子の勉強に付き添う方法を変えることにした。彼の宿題を見ることはやめ、息子の傍で読書することにした。そうすることで息子のイライラを吹き飛ばそうとした。そうしていくうちに、次第に勉強の付き添いから、一緒に勉強するようになっていった」と原さんは話す。

2015年、息子が大学に合格した後、原さんは息子と一緒に学ぼうと決心した。「私は学ぶことが大好きで、息子に学びの雰囲気作りをしたいとも思った」という原さんだが、大学院受験については、恐れ多すぎて考えもしなかったという。「その後、息子が大学院受験の準備を始めたとき、私も彼と一緒に勉強しようという気になった。お互いに励まし合えるし、少なくとも連れがいることはメリットとなる」―こうして、昨年初め、彼女の大学院受験の旅が始まった。

49歳の彼女にとって、最大の難関は英語だった。「あなたの年齢では、語学学習はもう無理よと、多くの人に言われた。でも私はあきらめなかった。私には秘策など一切なく、反復練習を積み重ねるだけだった」と話す原さんは、記者に暗記用の単語帳を見せてくれた。700日間以上続けて、1日もさぼらなかったという。「歳をとることで記憶力は確実に衰えるが、覚えては忘れ、忘れたらまた覚えることを繰り返し、決して投げ出さなかった」と原さん。

インターネットという便利な手段を使って、原さんは英語と政治のオンライン授業受講を申し込み、500コマ以上の科目を履修した。留学生と日々の交流や日常生活でのお喋りで、彼女はずっと英語を使い続け、スピーキングとヒアリングの力をつけた。ついに彼女は、53ポイントという英語の成績で合格ラインをクリアした。

〇生きている限り学び続ける 夢は博士課程進学

学びという点について、原さん一家はまさに「すごい」のひと言に尽きる。

「夫と私は同い年で、私たちが河南省にいた時、夫は技術専門学校の学生だった。結婚後、夫には能力があると感じたので、彼に大学院受験を勧めた。最初、夫は私と同様、自信がなかったが、まず放送大学の大学専科に進み、独学で大学学部を受験し、2002年に鄭州大学大学院修士課程に進学、2005年には上海交通大学大学院博士課程に合格した」と原さん。

大学院受験までの道のりを回想した原さんに、思わず笑みがこぼれた。現在、大学院生になったこの寮母は、もうすぐ広西大学大学院修士課程で新しいスタートを切り、彼女の人生に新たなページが加わる。

「私はもっともっと学びたい。常に学びの中に居たい。いつか博士課程に進みたい」と原さん。

取材の最後に、原さんは、「ただただ努力を重ねれば、日常生活の中で、思いがけない時に、喜びがきっと訪れる」と話した。(編集KM)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携