日本でごみ拾いボランティアをする中国人女性が話題に―中国メディア

人民網日本語版    2019年4月22日(月) 0時20分

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埼玉県川口市西川口の中華料理店が並ぶ通りで四川料理の麻辣燙を販売する店の店長である唐雅さんがしている「ごみ拾いボランティア」が話題となり、多くの日本人から感謝の手紙が寄せられているほか、NHKなどのテレビ局も彼女のことを取り上げている。資料写真。

埼玉県川口市西川口の中華料理店が並ぶ通りで四川料理の麻辣燙(ピリ辛風味の煮込み料理)を販売する店の店長である唐雅さんがしている「ごみ拾いボランティア」が話題となり、多くの日本人から感謝の手紙が寄せられているほか、NHKなどのテレビ局も彼女のことを取り上げている。

中国浙江省出身の唐さんは、西川口で麻辣燙の店を経営している。近年、観光客が激増しているのを背景に、西川口の街中はごみが増え、それが問題となっている。それを見た唐さんは、その悪いイメージを払拭しようと、ごみ拾いを始めた。

ごみ拾いを始めた当初は1人で黙々とごみを拾っていたものの、単なる売名行為ではないかという目で見られることもあったという。しかし唐さんはそうした見方を気にも留めずごみ拾いを続けた。1年ほどたつと、がんばり続ける唐さんの姿に多くの人が心を動かされ、地元で同じく中華料理店を経営する華人や日本人も次々とごみ拾い活動に参加するようになったという。

その後、ごみ拾い活動がますます多くの人に評価されるようになり、唐さんはごみ拾いチームを「西川口ピカピカ隊」と命名。さらに、パンダがデザインされたマスクがそのチームのシンボルとなった。

「ピカピカ隊」は、雨が降っても風が吹いても毎週土曜日には必ずごみ拾いをし、街の美しい環境づくりに貢献している。中国人にとって最も重要なイベントで、ほとんどが帰省して家族と過ごす春節(旧正月)にも、「ピカピカ隊」は休むことなく、各中華料理店と協力してごみ拾いをしている。

こうした努力が実り、地元の日本人も次第に「中国人もマナーの良い人々だ」と感じるようになり、中国人に対するイメージも少しずつ変わってきている。

観光客らも、ごみ拾い活動を見て「ありがとう」や「お疲れ様」と声をかけるなど称賛の声を寄せている。今では西川口の中華料理店が並ぶ通りの環境も大きく改善した。

それだけでなく日本の多くの保護者も子供を連れてごみ拾いに参加するようになっており、「子供の教育にもいい」と評判に。唐さんによると、ごみ拾いには多くの中国人の子供も参加している。「子供たちが自信をつけ、中国人として自信をもって日本に根ざすための助けになっている」と唐さんは話している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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