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「同盟国なら北説得を」「民族の利益擁護する当事者に」、米朝双方から「踏み絵」迫られる韓国・文在寅大統領

配信日時:2019年4月21日(日) 7時0分
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朝鮮半島の非核化交渉で「仲裁者」を自任する韓国文在寅大統領が米朝双方から「踏み絵」を迫られている。韓国紙は2019年4月19日付で、「ワシントンでは同盟国の韓国は米国の考えを北朝鮮が受け入れるよう説得をとの声を耳にする」と報道。金正恩・朝鮮労働党委員長は「民族の利益を擁護する当事者となるべきだ」と要求した。

2月にベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった後、初めて訪米した文大統領は11日の米韓首脳会談でトランプ米大統領に「近く南北首脳会談を推進する計画」と説明。トランプ氏は「南北接触を通じ、北朝鮮の立場を可能な限り、速やかに伝えてほしい」と要請した。

しかし、これは「外交辞令」だったよう。朝鮮日報はワシントン特派員発で「同盟なら同盟国の味方をすべき、なぜ間に立つ?」とのコラムを掲載。「韓国政府が仲裁者(促進者)として米朝対話の火をおこす方策を考えているという話が太平洋を渡って伝わると、突然同盟の役割について話す人が増えた」と報じた。

一番よく耳にするのが「米国の同盟国である韓国は米国の味方になるべきだ。なぜしきりに米国と北朝鮮の間に立って仲裁者になると言うのか」という声で、「韓国が対話再開のための新たな方法を考えて米国に譲歩するよう説得するよりも、米国の考えを北朝鮮が受け入れるよう説得してほしい。それが米国の考える同盟の役割だ」とする意見もあったという。

さらに「韓国が『南・北・米』の3者をまとめようとするたび、不愉快になるという人もいた」とも紹介。「『南・北・米』と言うと、『韓米』対『北朝鮮』の構図ではなく、『南北』対『米国』という構図であるかのようで、韓米が同盟国ではないように感じられるというのだ」と説明した。

一方、北朝鮮の朝鮮中央通信などによると、金委員長は12日、最高人民会議(国会に相当)での施政演説で、米国が正しい姿勢で臨むのであれば3回目の首脳会談を行う用意があるとの意向を表明しながらも、「南朝鮮(韓国)当局は周囲の様子をうかがいながら、(米朝間の)『仲介者』などと差し出がましいことをするのではなく、堂々と民族の利益を擁護する当事者となるべきだ」と主張。文政権に対し、南北経済協力などを盛り込んだ昨年の「9月平壌共同宣言」の履行などを促した。

この発言について朝鮮日報は「はっきりと北朝鮮の側に立てという意味だ」と指摘。「寧辺の核施設解体と引き換えに対北朝鮮制裁を事実上全面解除すべきだという自身の『偽の非核化』カードをトランプ大統領が受け入れるよう説得しろとの注文でもある」と解説した。

金委員長の発言を受け、文大統領は15日、「朝鮮半島の非核化や平和構築の確固たる意志、3回目の米朝首脳会談に臨む意向を表明した」と評価。4回目の南北首脳会談を呼び掛けたが、同紙は社説で「金正恩氏の侮辱に反論できず、ただ言いなりの文大統領」と酷評した。(編集/日向)
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