日本より米国の方が焦っているF-35Aの捜索―中国紙

Record China    2019年4月19日(金) 9時50分

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17日、環球時報は、日本よりも米国の方が墜落したF-35Aの捜索に焦っているとする記事を掲載した。資料写真。

2019年4月17日、環球時報は、日本よりも米国の方が墜落したF-35Aの捜索に焦っているとする記事を掲載した。

記事は、米海軍協会のサイトの情報を引用し、「米軍はB-52、P-8A、U-2などを派遣し、事故海域で捜索活動に当たっている」と紹介した。続けて、「日本メディアは、ペンタゴンが急いで戦闘機を引き揚げようとしているのは主に対外的に抑止のシグナルを出すためで、中露がF-35の核心的な機密を獲得するのを防止するためだと指摘している」と述べた。

その上で記事は、墜落したF-35Aは、初期の分析によると水深1500メートルの太平洋海底に沈んだ可能性があると説明。日本が最新鋭の潜水艦救難母艦「ちよだ」を派遣したことを伝え、「通常のセンサーのほか、マルチビーム測深器を搭載しており、海底を細かく捜索できる」と紹介した。

捜索には米軍の軍機や艦艇も参加しているが、記事は「数は多いものの、決して専門的ではない」と分析する。米空軍がU-2偵察機1機を捜索に加わらせているほか、米海軍がイージス艦とP-8A対潜哨戒機を派遣し、捜索活動を援助していると伝えた。

また記事は、「Nikkei Asian Review」が、「日米はこれまでになく全力で最新鋭戦闘機の残骸捜索に当たっている」「米国は、この事故をかつてないほどの最優先レベルに置いた」と論じたと説明した。事故発生直後に、米国はB-52戦略爆撃機をグアム基地から派遣して事故海域で捜索活動に参加させたとの指摘もあったという。

記事によると、これと比べると、昨年12月に米軍のFA-18戦闘機がKC-130給油機と衝突して墜落し6人が死亡した事故では、今回のような大規模な捜索は行われなかったと「Nikkei Asian Review」は指摘した。記事は、「米軍は通常ではない手順を取り、直ちにB-52爆撃機を墜落エリアに派遣したが、これは『誰にも戦闘機には接触させない』という強いメッセージだ」と分析しているとも伝えた。

米海軍協会のサイトでは、日米はできるだけ多くの残骸を回収するよう努力しているとし、「心配なのは、もしロシアや中国などが墜落した戦闘機の一部を探し出したなら、彼らの科学者はF-35のステルス性やレーダー、センサーを帳消しにする効果的な方法を見つけ出すことができてしまうことだ」と指摘していると記事は伝えた。(翻訳・編集/山中)

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