偉い人のヘルメットの方が丈夫だった?実験映像が物議醸し当局がコメント―中国

Record China    2019年4月18日(木) 14時0分

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17日、中国メディアの観察者網は、作業員と指導者のヘルメットの安全性を比較した実験動画がネット上で物議を醸していることに対して、中国当局がコメントを発表したことを報じた。

中国では先日、現場で働く作業員と役人などの指導者のヘルメットの強度を比較実験した動画が大きな話題を呼んだ。実験の結果、指導者用のヘルメットは作業員のものより丈夫であることが発覚。これに対して中国応急管理部は17日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のオフィシャルアカウントでコメントを発表した。同日、中国メディアの観察者網が報じた。

同部は「作業員のヘルメットの安全性さえ不確かな状況では、生産自体の安全性も保証できない。企業による生産の安全性を確実なものにするためには、決して形式的、または表面的な態度であってはならない」とした上で、国家が規定するヘルメットの安全基準の項を示した。

当局が提示した国家基準に基づくと、基準を満たすヘルメットであれば、高温・低温・浸水といった状況下でも耐久性を発揮し、3キログラムの鋼鉄製の錐を1メートルの高さから落としたとしても着用者の頭部は完全に守られ、ヘルメットが砕けることもないという。

企業によるヘルメットの購入について、上海装飾工程有限会社の石(シー)氏は、「依頼主と施工者側との契約に基づいて、一般的には施工者側が建材売り場などで一括購入することになっている」とし、「値段は衝撃の吸収性に応じてさまざまだが、安くて10元(約170円)程度、品質の良いものだと30~60元(500~1000円)程度になる」と説明した。

記事は、「生産の安全性を守るために、ヘルメットの品質に関わる人はメーカーから販売主、品質管理者から施工者に至るまで一人ひとりが責任を持たなければならない」とし、「作業員も自ら安全意識を持ち、ヘルメットを正しく着用しなくてはならない。ヘルメットに不備を見つけた際は、すぐに申し出て取り換えてもらうように」と呼び掛けている。(翻訳・編集/岩谷)

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