綿花が多機能ハイドロゲルに、電子スキンなどに使用可能

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綿花もハイドロゲルを作れるだろうか。南京林業大学の姚建峰教授が率いるチームはトップクラスの学術誌「Angewandte Chemie International Edition」で、研究成果「無機塩誘導の熱可逆性不凍セルロースハイドロゲル」を発表した。

綿花もハイドロゲルを作れるだろうか。南京林業大学への16日の取材によると、同校の姚建峰教授が率いるチームはトップクラスの学術誌「Angewandte Chemie International Edition」(電子版、最新号)で、研究成果「無機塩誘導の熱可逆性不凍セルロースハイドロゲル」を発表した。簡単な方法でリンターを使い、導電性・熱可逆性・耐寒性を持ち3Dプリンターでの印刷が可能なハイドロゲル材料を作れるようにした。科技日報が伝えた。

ハイドロゲルは水を分散媒とするゲルだ。合成材料の違いにより、ハイドロゲルはさらに合成高分子ハイドロゲルと天然高分子ハイドロゲルに分かれる。天然高分子は高い生体適合性、環境に対する感度、豊富な資源と低価格により、多くの学者から重視されているようになってきた。しかし天然高分子材料は安定性が低く、分解されやすい。

「伝統的なハイドロゲルは通常、石油系ポリマーを使用するが、我々は大自然から再生可能なグリーンな材料を選ぼうと思った」。姚氏らは無機塩溶液を使いリンターの効率的な溶解を実現し、機械的性能が安定したハイドロゲル材料を形成した。このハイドロゲルは製造プロセスがシンプルで、室温で得ることができるという。

同時に無機塩はセルロースゲルネットワーク内に完全に溶け込む際に廃棄物を生むことがなく、さらに天然の導電性と耐凍結性を持ち、一石二鳥と言える。そのため綿花を原料とするハイドロゲルは低コストで、プロセスが地球にやさしく、人体にも無害で、良好な生体適合性を持つ。専門家によると、この新型ハイドロゲルは電子部品、軟体ロボット、薬物放出、電子スキンなどの分野で大活躍できるという。(編集YF)

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