フードデリバリー注文と留守児童経験が大学生のうつ傾向に影響の調査結果

人民網日本語版    2019年4月16日(火) 20時40分

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2018年中国社会科学院「中国大学生追跡調査(PSCUS)」の研究結果がこのほど発表された。

2018年中国社会科学院「中国大学生追跡調査(PSCUS)」の研究結果がこのほど発表された。全国18大学の在校生・卒業生を対象とする身体的健康と精神的健康に関する調査データから、フードデリバリーの注文頻度が高い大学生は、自身の身体的健康と精神的健康に対する自己評価が低く、うつ傾向が高いという状況が明るみに出た。フードデリバリー注文と健康との間に深い関係があるのか否かという点については、さらに掘り下げた検証を待たなければならないようだ。中国青年報が伝えた。

調査によると、大学生のフードデリバリー注文頻度について、「ほぼ毎日頼む」が6.4%で、「1週間に3回から5回」は16%、「週に1回から2回」は21%をそれぞれ占めた。

課題研究に携わった中国社会科学院の張振宇博士は、「健康面で、自身の健康状態の自己評価が、身体的健康・精神的健康評価尺度を上回っているという事実は、自分が半健康状態の亜健康だと意識していない学生が一部いることの表われといえる。また、自分の睡眠の質の評価については、約45%の大学生が10点満点で6点以下と自己評価している」と指摘した。

張博士チームの研究から、大学生の29.9%が、自分は「やや肥満」もしくは「肥満」と思っていることが判明した。「顔面偏差値」については、10点満点のうち「6点以下」と自己評価している人は54.3%に上った。「美容整形手術を受けたことがある」とした学生は2.5%で、今後3年以内に美容整形手術を受ける予定」と答えた学生は5.8%だった。「美容整形手術を受けている」また「受けるつもり」と回答した学生のうち、女子学生の割合はそれぞれ64%と79.8%に達した。

大学生の心理状況は、一体どうなっているのだろうか?張博士によると、精神的健康の自己評価は10点満点で平均8.45点だったが、CES-Dうつ病(抑うつ状態)自己評価尺度 (セスデー)で10点以上の人は36.3%に上ったという。

このほか、調査によると、大学生の22.6%は、「大学入学前に留守児童だった」と回答。調査チームは、両親が6カ月以上家を離れて外地に働きに出て子供の面倒を見ることができないため、両親以外の人が面倒を見た子供を留守児童と定義。小さい時に留守児童を経験したことは、大学生の精神的健康評価、精神的健康自己評価、身体的健康自己評価いずれにおいてもマイナス影響が及ぶ上、うつ傾向に陥る確率が留守児童の経験がない学生より高いことが、今回の調査から判明した。

また、調査によると、身体的健康、身体的健康自己評価、精神的健康自己評価は、大学1年から4年へと学年が上がるにつれて低下し、うつ傾向は高まる傾向が見られた。

張博士は、このような傾向について、「大学入学前、学業という大きな負担によって心理的な問題が覆い隠されていることが、往々にしてある。また、学生が直面する就職に対する焦りや進学に対するプレッシャーは、高学年の学生ほど高い可能性がある」と指摘した。

研究チームは、家庭の経済的条件に恵まれている学生は、様々な方面での得点は、押しなべて、経済的条件に恵まれない学生より高いという事実を突き止めた。また、学業成績と健康の得点の間には相関関係があり、身体的・精神的状態が良好な学生は、時間管理能力や自己コントロール力・自意識が強い傾向を呈した。

このほか、インターネット接続時間も、大学生の健康に大きな影響を及ぼしていた。1日のネット接続時間が長ければ長いほど、その学生の身体的健康評価および身体的健康・精神的健康自己評価が低く、うつ傾向に陥りやすいことが判明した。(編集KM)

人民網日本語版」2019年4月16日

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