日本が軍艦を中国に派遣すると宣言、背後にある深い意図とは?―中国メディア

Record China    2019年4月16日(火) 17時20分

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15日、南方日報は、海上自衛隊が中国海軍創設70周年関連行事に護衛艦「すずつき」を派遣すると発表したことに関する、中国の軍事専門家の見方を伝えた。写真は護衛艦「すずつき」。

2019年4月15日、南方日報は、海上自衛隊が中国海軍創設70周年関連行事に護衛艦「すずつき」を派遣すると発表したことに関する、中国の軍事専門家の見方を伝えた。

防衛省は11日、あきづき型護衛艦「すずつき」を21日より中国に派遣し、中国海軍創設70周年関連行事に参加させることを発表した。記事は、海上自衛隊の艦船が中国を訪れるのは戦後3度目であるとしている。

軍事専門家の韓旭東(ハン・シュードン)氏は「日本による艦船相互訪問の意向について、われわれは歓迎すべきだ。わが国の軍事外交上の目標は、アジア太平洋地域の長期にわたる軍事的な平和と安定であり、艦船の相互訪問はわが国のイメージづくりをさらに進める一助となる。また、両国の外交関係が緊張から発展へと変化しつつあることを意味する」と語った。

また、今回トン数の比較的小さい護衛艦の派遣を発表したことについて、軍事専門家の李傑(リー・ジエ)氏は「先進的であるものの最新鋭ではない艦船を派遣したことは、良い印象を中国に持ってもらい、双方の平和交流という目的を達成しようという意図の表れだ」と解説。今後中国の軍艦が訪日する際には052C型駆逐艦が選ばれる可能性が高いとしている。

記事は、前回日中軍艦の相互訪問が行われたのが2007年で、やはり安倍晋三首相の任期内だったことを紹介。「今回安倍政権が再び相互訪問を提起したことは、日本の海上自衛隊の国外進出への試みと直接関係するかもしれない」と伝えた。

李氏は「安倍政権は長期的に軍事外交を展開して、自身の影響力を最大限拡大している。今回の相互訪問提案も、争いを棚上げし自ら前向きな姿勢を示すことで、東アジア全体で注目を集めたいと考えてのことだ」としている。

また、今回の関連行事に米国が参加せず、日本がギリギリで参加を発表したことについて「日本は米国の決心に100%依存するわけではないことを示したかった。そしてまた、米国もアジア太平洋地域における日本の強大化を要求しているのだ」と論じた。(翻訳・編集/川尻

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