日本国立天文台の秦和弘助教が語る世界初の「ブラックホールの画像」

人民網日本語版    2019年4月15日(月) 15時40分

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北京時間4月10日夜、世界各国の科学研究者が協力する天文観測プロジェクト「Event Horizon Telescope(EHT)」は、人類史上で初めて撮影に成功したブラックホールの画像を6カ国で同時に発表し、世界中で大きな話題となっている。

北京時間4月10日夜、世界各国の科学研究者が協力する天文観測プロジェクト「Event Horizon Telescope(EHT)」は、人類史上で初めて撮影に成功したブラックホールの画像を6カ国で同時に発表し、世界中で大きな話題となっている。

関連の研究にすでに十数年にわたって参加している日本の国立天文台、水沢VLBI観測所の助教・秦和弘氏は、「EHTでは、各研究者の協力や意思の疎通、意見交換、交流が非常に大切」と話す。

そして、「EHTでは、各国の科学研究者同士が密接に協力し、研究が継続的に進展してきた。それには中国人の科学者も含まれており、彼らとは楽しくスムーズに仕事ができている。上海の天文研究チームのレベルの高さは広く知られており、日本も上海の研究者と協力している。同観測プロジェクトでは、世界各国が望遠鏡で初めてこのような観測を行うため、観測提案書を作らなければならない。その提案書を日本の研究者と上海の研究者が協力して作っている」と説明。

その他、「EHTがまとめ、発表した観測結果は、長年にわたり続けられた観測や技術、理論の蓄積に基いており、それは世界各地の研究者の密接な協力と切っても切れない関係にある。技術のブレイクスルーや世界最高レベルの電波天文台間の連携、アルゴリズムのイノベーションなどが一つになり、ブラックホールを知る新しい窓を開けることができた。今後も、このようなハイレベルな技術協力が続くことを願っている」とし、「EHTは各国の競争ではなく、世界が共に人類共通の科学的問題を解くプロジェクト。そのため、日本や世界各国の天文研究者が協力して、人類共通の未解決問題を解決することが今後の発展方向だ」と語った。(編集KN)

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