米韓首脳会談、3回目の米朝会談開催に向けた認識で一致、「すれ違い払拭」と韓国メディア

Record China    2019年4月13日(土) 17時30分

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米韓首脳会談で両首脳は物別れに終わった2月の米朝首脳会談後に続く3回目の米朝会談開催に向けた認識で一致。韓国メディアは「一部で指摘されていた韓米の『すれ違い』を払拭」と報じた。資料写真。

米国トランプ大統領と韓国の文在寅大統領は11日、米ホワイトハウスで会談した。両氏の会談は物別れに終わった2月の米朝首脳会談後初めて。米韓首脳は3回目の米朝会談開催に向けた認識で一致し、韓国メディアは「一部で指摘されていた韓米の『すれ違い』を払拭(ふっしょく)」と報じた。

聯合ニュースによると、トランプ、文両大統領2人きりの会談は29分間行われたが、報道陣との質疑応答が27分間続き、実際の会談は2分程度だった。その後、閣僚らを交えた小規模の会合と拡大会合がそれぞれ28分間、59分間行われ、両首脳は計116分間、朝鮮半島の非核化問題を話し合った。

米韓首脳会談に先立ち、文大統領は米国のペンス副大統領、ポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)と相次いで会談した。一連の会談実施について中央日報は「トップダウン方式の首脳間議論が成功するためには北朝鮮に対する政策に影響力を及ぼす外交・安保核心参謀である3人組を説得することが重要だという判断からだ」と解説した。

本番の首脳会談で、トランプ大統領は核兵器の完全廃棄を一気に求める「ビッグディール(大きな取引)」を目指していると改めて強調。韓国が期待する金剛山観光の再開や開城工業団地の再稼働など南北経済協力の推進に関しては「今は適切ではない」と述べ、容認しない考えを示した。

文大統領は非核化交渉に当たり、かねてから北朝鮮に譲歩する必要性を主張してきたが、米国は北朝鮮が段階的に非核化を進め、その都度制裁を解除するアプローチは受け入れない姿勢をさらに強めている。3人組への働き掛けは功を奏さなかったようだ。

会談後に記者会見した青瓦台(大統領府)の鄭義溶・国家安保室長によると、文大統領はトランプ大統領に「近く南北首脳会談を推進する計画」と説明。トランプ氏は「南北接触を通じ、北朝鮮の立場を可能な限り、速やかに伝えてほしい」と要請した。大統領府関係者は「今回の韓米首脳会談がハノイの第2回朝米会談以降の不確実性を取り除き、対話を通じた非核化の動力を回復させた」と自賛した。

11日の米韓首脳会談について、聯合ニュースは「両首脳は3回目の米朝会談開催に向けた認識で一致し、米朝対話の再開に必要なモメンタム(勢い)を確保したと見なすことができる」と報道。「両首脳が北朝鮮の最終的な非核化と朝鮮半島の恒久的な平和定着を目指し連携を維持すると表明しながら韓米同盟の強固さを再確認したことから、韓国の一部で指摘されていた『韓米のすれ違い』を払拭したとも評価される」と伝えた。

会談を受け、韓国政府は南北トップの折衝で米朝対話を軌道に戻し、3回目の米朝会談につなげたい考えで北朝鮮に特使を派遣するなどして調整を本格化させるとみられる。しかし、朝鮮労働党の金正恩委員長が文大統領との会談を受け入れるかは不透明だ。(編集/日向)

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