休暇を取り結婚する大学生、正当な権利は尊重すべき

人民網日本語版    
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このほどネットに投稿されたある動画が話題となっている。

このほどネットに投稿されたある動画が話題となっている。それは湖南省長沙市にある中南林業科技大学の朱先生が受け取った極めてユニークな「休暇願」。その休暇理由は、「ウェディングフォト撮影のため」とあった。朱先生は、「この学生は現在3年生で、休暇願を受け取った時にはびっくりして、一瞬言葉も出なかったが、この学生を祝福すべきだと思いなおした」と話す。このような休暇願は「教師の常識を覆す休暇理由」といえるかもしれない。中国青年報が伝えた。

教育部(省)は2005年に「普通高等学校学生管理規定」を改正し、「在学中に許可なく結婚し、退学手続を行わない学生は、退学処分とする」という規定を削除した。それ以来、子連れで卒業写真を撮る卒業生や学生に夫婦用宿舎を用意する大学、大学生が卒業シーズンに集団結婚式を挙げるといった大学在学中に結婚・出産するというニュースがしばしば世間の関心を集めるようになった。

実際、筆者の大学時代の同級生の何人かも在学中に結婚・出産したが、今のところ、彼らはとても幸福な結婚生活を送っている。しかし、「早すぎる結婚は、無責任の証であり、末永い幸福は望めないだろう」といった学生結婚に反対する声も実際にある。大学生の結婚に対して憂慮する意見には必ず現実的な根拠があることは否定できない。なぜならほとんどの大学生は経済的に独立しておらず、結婚という社会的関係を築く上での相応の能力や責任が不足していることは歴然とした事実だからだ。

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網が以前実施した関連の調査によると、回答した青年のうち、「大学在学中の結婚は妥当ではない」とした人は52.2%、「問題ない」とした人は27.9%だった。「大学在学中に出産することは妥当ではない」は68.8%、「問題ない」は17.5%だった。このような調査結果から、結婚・出産に対する大学生の本心をある程度窺い知ることができる。

法定結婚年齢に達した国民は、彼らがどんな身分であろうと、結婚する権利は、法律によって保護されている。大学生の結婚は、さまざまな困難を経験するかもしれないが、その短期的な困難よりも、正当な権利を尊重することの方が、文明の高さをより体現することになる。世論は大学生の結婚を平常な心で見るべきで、事実に即して物事を判断しなければならない。親と学校は、大学生の権利を尊重するという前提のもと、正しく、ポジティブな指導を行い、勢いに任せた結婚や出産を選択しないように働きかけると同時に、しっかり考えた上での結婚は祝福すべきだ。また、社会においては、結婚に伴う責任をめぐる教育の強化に取り組む必要もある。(編集KM)

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