最先端ではないのに!なぜ今、日本で30年前に開発されたガスタービン技術が必要なのか―中国メディア

Record China    2019年4月10日(水) 11時30分

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9日、観察者網は、中国企業が日本で30年前に開発されたガスタービンの技術移転を今受ける意味について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2019年4月9日、観察者網は、中国企業が日本で30年前に開発されたガスタービンの技術移転を今受ける意味について紹介する記事を掲載した。

記事は、3月28日に中国船舶重工集団重工有限公司(中船重工)と三菱日立パワーシステムズが、H-25型ガスタービンの技術移転に関する合意書の調印を行ったと紹介。中船重工の何紀武(ハー・ジーウー)副総経理は「ガスタービン製品の自主研究開発に向けての基礎ができた」とコメントしたという。

そして記事は、「今回、日本企業から技術移転を受けたH-25は、1989年に開発されたもの。現在、さらには今後のガスタービン技術から考えれば、絶対に最先端ではない技術である」「中船重工にはすでに同じレベルの出力を持つガスタービンの開発技術が存在する」などと説明。「今回、技術移転を受ける必要性はあるのだろうか」と疑問を提起した。

続けて、「H-25と同クラスとされる中船重工のGT-2500エンジンは、出力こそ同じだが、その構造が全く異なる」と指摘。「船舶用ガスタービンとして開発されたGT-2500は出力をさらに高めることが難しい一方、陸上での発電専用として開発されたH-25は体積や重量を増やすことで、簡単にその出力を増やすができる」とし、その実例として日立はすでにH-25をベースに最大出力を高めたH-80型ガスタービンを開発していると伝えた。

記事は、「H-25が持つこの特徴こそ、まさに中船重工が取り急ぎ必要としている点だった」と指摘。また、中船重工と提携している哈爾濱汽車がH-25の技術供与を受ければ、同社の大型ガスタービン開発にとっても大きな助けになるとしている。(翻訳・編集/川尻

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