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中国都市軌道交通協会がこのほど発表した「2018年中国都市軌道交通年度統計分析報告」によると、北京地下鉄の利用客数と「勤勉度」がいずれも全国トップだった。
中国都市軌道交通協会がこのほど発表した「2018年中国都市軌道交通年度統計分析報告」によると、北京地下鉄の利用客数と「勤勉度」がいずれも全国トップだった。北京日報が伝えた。
〇全国地下鉄利用者総数の18%が北京地下鉄利用者
昨年12月30日、地下鉄6号線の西方向への延伸工事や8号線の第三期工事、8号線第四期工事および8号線の南鑼鼓巷―中国美術館区間の北京地下鉄新線が開通・テスト営業を開始した。これにより、北京地下鉄の新線開通記録が10年連続で更新された。またこれにともない北京軌道交通ネットワークの総距離は636.8キロメートルに達した。営業キロ総数は、上海に続いて国内第2位だが、北京地下鉄は全国の地下鉄者総数の約18%の輸送を担っている。
不完全な統計データながら、全国都市軌道交通の2018年累計利用者数は延べ210億7千万人に達し、前年比14%増の延べ25億9千万人増加した。このうち、北京地下鉄の年間累計利用者数は延べ38億5千万人。北京・上海・広州・深セン4都市の地下鉄利用者数は、全国利用者総数の58%を占めた。
〇北京地下鉄4号線の輸送密度は全国第2位
2018年、全国都市における1日あたり平均利用者数は、前年比1.7%増の延べ177万7千人。北京と上海の両市はいずれも、1日あたり利用者数が延べ1千万人を上回り、北京は延べ1054万人4千人、上海は延べ1017万2千人だった。
路線別にみると、北京地下鉄で平均通過人数(1日1キロあたりの利用者数)が延べ1万5千人を上回った路線は10路線だった。このうち北京地下鉄4号線の平均通過人数は延べ4万3800人で、全国地下鉄ネットワークランキングで第2位だった。首位は広州地下鉄1号線で、平均通過人数は延べ5万6千人に達した。
ピーク時間帯についてみると、混雑度の全国トップ5路線は、順に、広州地下鉄3号線、北京地下鉄6号線、上海地下鉄11号線、北京地下鉄4号線、成都地下鉄1号線だった。
〇北京地下鉄の5路線、最短運転間隔は120秒
2018年における全国都市軌道交通のピーク時間帯の最短発車間隔は平均265秒。120秒以下の路線は10路線。全国で運転間隔が最も短かったのは上海地下鉄9号線で115秒、広州地下鉄3号線が118秒でこれに続いた。このほか、ピーク時間帯の最短運転間隔が120秒以下だったのは、北京地下鉄の1号線、2号線、4号線、5号線、10号線、上海地下鉄の6号線と11号線、成都地下鉄の1号線だった。
このほか、北京地下鉄は、2018年における全国で最も「忙しい」地下鉄ネットワークとなった。同年、都市軌道交通の1日あたり平均営業時間は16.6時間で、前年比2%長くなった。北京地下鉄の1日あたり平均営業時間は18.6時間。不完全な統計データによると、1日あたり平均営業時間が18時間を上回ったのは、北京・上海・広州・天津・重慶・南京・成都・大連・西安・杭州・瀋陽・昆明12都市の地下鉄線57路線で、このうち北京地下鉄が20路線、上海地下鉄が12路線、広州地下鉄が6路線だった。
また、昨年、北京地下鉄の平均運行速度は時速36.8キロメートル、1日あたり9240本が運行された。(編集KM)