【CRI時評】国際資本は中国の何を有望視しているのか

CRI online    2019年4月8日(月) 14時10分

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 中国人民元建て国債と政策銀行債がこの4月から、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに組み入れられた。国際通貨基金(IMF)の駐中国首席代表であるアルフレッド・シプケ氏は、中国が国際金融システムに溶け込む上での「重要なマイルストーン」だと述べている。 ブルーム...

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 中国人民元建て国債と政策銀行債がこの4月から、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに組み入れられた。国際通貨基金(IMF)の駐中国首席代表であるアルフレッド・シプケ氏は、中国が国際金融システムに溶け込む上での「重要なマイルストーン」だと述べている。

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 ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスは、世界の3つの主要な債券インデックスプロバイダーの一つだ。報道によると、同インデックスを追跡する国際資本により管理されている資産規模は5兆米ドルに達するという。中国債券の同インデックスへの組み入れは、同インデックスを追跡する投資家が、インデックスの資産配分を参照して人民元建て債券に投資し、さらにはより多くのアクティブ型とポジティブ型の資金の中国債券市場への流入を促すことを意味している。したがって、中国債券の「インデックス採用」は、国際資本が中国の金融開放に投じた「信任票」であり、中国には確かにそのような信頼に応えられる「資本」があるとの分析がある。

 今回総合インデックスに組み入れられた中国の債券は、364銘柄のオンショア人民元建て債券だ。2016年10月、人民元はIMFの特別引き出し権(SDR)構成通貨に採用され、通貨構成比率は10.92%だ。それ以来、準備通貨としての人民元の地位は、だんだんと各国から認められるようになり、外国の中央銀行が保有する人民元資産は100%を超える大幅な増加を経験した。

 2019年2月末現在、中国債券市場の債権残高は約13兆米ドルで、米国と日本に次ぐ世界3位の債券市場だ。ブルームバーグ・バークレイズ・インデックスに段階的に組み入れられる中国債券は、20カ月後には、インデックス時価総額のうち6%を占めることになり、米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ第4の通貨建て債券になる見込みだ。ブルームバーグが今年2月に発表した調査結果によると、アジアの投資家の67%以上が、2019年に中国国内の債券に投資すると答えている。

 利回りを見ると、中国10年国債の利回りは米国やドイツ、日本より高く、その回収率も中国と類似した信用格付けの他のエコノミーを上回っている。ブルームバーグ中国の李冰総裁はこのほど、「2018年のブルームバーグ・バークレイズ中国総合インデックスの総回収は3.45%であるのに対し、米国総合インデックスの同時期の総回収は0.01%だ。データは最良の投資ガイドだ」と明かしている。

 中国の債券市場は規模の発展においてますます成熟している。昨年、海外投資家は中国市場で主に国債を購入した。2019年に入ると、政策銀行債の購入比率が高まり、海外投資家による1~2月の中国政策銀行債の購入規模は昨年同期の6倍に相当する。

 より重要なのは、中国の金融市場の対外開放の新政策が継続的に実施され、海外投資家により多くの確実性と予測可能性を提供していることだ。ブルームバーグ・バークレイズに続き、世界の他の2つの主要な債券インデックスであるJPモルガンとFTSEラッセルも、中国債券の組み入れを検討しているという。世界の大手銀行の見通しによると、世界の主流債券インデックスへの組み入れ後、中国は今後5年間に7000億~8000億米ドルの海外資金の流入が期待されている。

 資金の流出は第一歩にすぎない。債券市場の海外市場との接続を促し、海外投資家の運用に適応するよう調整する過程で、中国政府は開放により国内の改革の力を強めている。外部もまた、中国が企業情報の開示水準を高め、ヘッジツールを充実させるなどの分野で、市場を整備するための政策と措置を実施することを期待している。(CRI論説員 関娟娟)

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