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韓流文化が世界に広まった背景―中国人研究者

配信日時:2020年2月17日(月) 8時0分
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中国メディア・環球時報は13日、韓流文化が国外に広まった背景について考察する内容の文章を掲載した。写真は韓国のアイドルグループ。

中国メディア・環球時報は13日、韓流文化が国外に広まった背景について考察する内容の文章を掲載した。筆者は中国芸術研究院の孫佳山(スン・ジアシャン)氏。

孫氏はまず、先日のアカデミー賞授賞式で4冠を達成した韓国映画「パラサイト」に言及。「同作の受賞は韓国の映画史を塗り替えただけでなく、テレビドラマやアイドルグループに続いて、映画がこれからも韓流文化の中で特別な役割を担っていくことを示唆している」と指摘した。さらに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領もSNS上で同作の受賞を祝福するメッセージを発表したことに触れ、「これはある意味、韓国が国レベルで韓流文化を重視・支持していることの表れだ」と論じた。

その上で、韓流文化が発展した背景を紹介。「1998年以降、韓国は自らの21世紀の経済発展を支える戦略的産業として文化産業を育成してきた」としたほか、統計を基に「韓国では51.9%の企業が売上額において文化産業輸出の恩恵を受けている」と伝えた。さらに、韓国では文化コンテンツの振興のために、多くの法律や機関が設けられてきたと伝えた。

また、韓流文化に火がついたもう一つの大きな要因として、ニューメディア(インターネットなど、従来のテレビやラジオといった既存媒体にとらわれない新たな媒体)との融合を挙げ、「韓流文化はニューメディアが広まるタイミングを踏まえて進出していったため、その戦略や理念を着実に実現していくことができた」と分析した。具体的に、13年にヒットしたドラマ「星から来たあなた」を挙げ、「ケーブルテレビにのみ登場した同作は、韓国で大きな反響を呼んだ。韓国で認知度を得ると中国の新興動画サイトでも配信され、中国に新たな『韓国ドラマブーム』を引き起こした」と紹介した。

孫氏は続いて、世界各地への韓流文化の輸出状況について紹介。「ニューメディアが急速に発展する中、韓国の文化体育観光部や未来創造科学部も、異なる国や地域のマーケットを分析・整理し、それぞれの目標に即した戦略を定めている。比較的成熟したアジア地域では『協力』に重きを置く一方、南米や中東、アフリカといった新興市場については、今後韓国の文化産業を輸出していく上での重要なマーケットと捉えている。また、米国や欧州マーケットでは商業ネットワークの運営や分業の強化を試みている。最近、BTSが北米地域でヒットしているのは往々にして、韓国がSNS系ニューメディアをアイドルの養成やファン文化と結びつけた結果なのだ」とした。

これらを踏まえ、孫氏は「国による育成とニューメディアこそが、韓流文化の急速な発展プロセスにおける最大のカギと言えるだろう」と指摘。「国の支持のもと、韓流文化はニューメディアの成長のタイミングに乗じ、結果的に大発展を実現した。中国文化の推進についても、うまくニューメディアの勢いに乗ることが必要だろう。マクロな視点から見れば、それはわれわれの文化管理能力とその現代化が抱える内在的なニーズでもあるのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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