両会で積極的に提言する「革命世代の子孫」―中国メディア

Record China    2013年3月7日(木) 6時44分

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5日、今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)には、前の世代の勲功ある指導者の家庭に生まれた「革命世代の子孫」の代表や委員が少なからずいる。写真は今月2日会議に出席する毛沢東氏の嫡孫・毛新宇氏。

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2013年3月5日、今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)には、前の世代の勲功ある指導者の家庭に生まれた「革命世代の子孫」の代表や委員が少なからずいる。報道陣のスポットライトの下、彼らは質問を避けず、環境保護、食品の安全性、軍事・国防といった注目される問題について次々に提言し、職責を履行している。中国新聞網が伝えた。

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毛沢東氏の嫡孫・毛新宇(マオ・シンユー)氏「汚染対策には緑化の強化が必要」。

毛沢東氏の嫡孫である毛新宇全国政協委員は今月2日、北京市の大気汚染問題について「一段と緑化を進め、植樹造林の取り組みを強化すべきだ」と指摘した。

周恩来氏の姪・周秉建(ジョウ・ビンジエン)氏「生産者は利益のみを追求、食品の安全監督に手抜かり」。

周恩来氏の姪である周秉建全国政協委員は今月3日、「食品衛生分野には多くの問題がある。1つには生産者が利益のみを追求し、有毒食品が庶民を害するのを放置している。もう1つには、国の取締り・監督・管理に手抜かりがあり、違法生産者の違法『コスト』を低くしている」と指摘した。

自らの特殊な出自について、周氏は2012年のインタビューで「優越感は拒絶するが、責任感は拒絶しない」と表明。「現在の人は理解できないかも知れないが、われわれの年代では社会に『政府高官二世』『革命世代二世』といった言葉はなかった」と述べた。

周氏は「伯父には特殊な教育方針があり、『家の事』でも『国の事』を考えるよう習慣づけた」「今政協委員を務めるのも同じで、心を尽くして責任を果たし、この称号に恥じないようにしなければならない」と述べた。

トウ小平氏の娘・トウ楠氏「通り一遍の討論や提案より集中的解決」

トウ小平氏の次女であるトウ楠全国政協委員は今月4日、両会での提案が多すぎるうえ、ひどく似たり寄ったりであることについて「委員たちの提案は多すぎて、関係機関にとって負担となっている。通り一遍の討論より集中的解決だ」と指摘。「提案は処理しきれない。全人代代表や全国政協委員の意見も1つ1つ返答しては、膨大な数となる」と述べた。また、比較的似た議題については時間を割いて集中的に討議し、提案をまとめるよう提案した。

トウ氏はたいへん控え目で、基本的にインタビューは受けない。科技日報の報道によると、ある人は彼女について「科学技術協会書記処書記在任中、彼女は面と向かったインタビューはほぼ一度も受けなかった。記者たちは科学技術協会の様々な活動の中で、質素な服装で実務的な談話スタイルのこの女性指導者の姿を見ることしかできなかった」と紹介した。

■李鵬氏の娘・李小琳(リー・シャオリン)氏「電力業界に4提案」。

李鵬氏の娘である李小琳全国政協委員(中国電力国際有限公司会長)は今月4日のインタビューで、電力業界、電力体制改革、クリーンエネルギー、低炭素エコスマートタウンの建設に関して今年4つの提案を準備していることを明らかにした。

李氏は熱く議論されているテーマ「美しい中国」についても、自分の提案に盛り込む考えを示した。また、「全国政協委員を務めることは名誉と信任であり、それ以上に責任と使命だ。全国政協でしっかりと役割を発揮する。委員となったからには、有為でなければならない。有為は政策提言にある」と話している。

このほか、父の健康状態についての質問には「健康です」と微笑んだ。報道によると李氏は全国政協委員の5年間で関係省庁から重視される計21件の提案を行った。提案は電力改革、新エネルギーの発展、省エネ・排出削減、エコ文明、低炭素経済、社会責任、公益・慈善など多くの分野に及ぶ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山

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