汚職まみれの鉄道部が解体へ…現部長「鉄道の企業化、困難はなし」―本日の中国TOPニュース

Record China    2013年3月5日(火) 15時32分

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4日、ロイターは中国政府関係筋からの確かな情報として、これまで汚職や事故など多くの醜聞に包まれてきた中国鉄道部が解体されると報じた。中国では5日より、日本の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が開幕するが、ここで決定される見込みだ。

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2013年3月4日、ロイターは中国政府関係筋からの確かな情報として、これまで汚職や事故など多くの醜聞に包まれてきた中国鉄道部が解体されると報じた。中国では5日より、日本の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が開幕するが、ここで決定される見込みだ。

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古くは軍事輸送、現在は全国規模に拡大する高速鉄道建設という絶大な利権を有する中国鉄道部。汚職に絡んだスキャンダルは後を絶たない。2011年2月、前鉄道部長であった劉志軍(リウ・ジージュン)が職権濫用・汚職・収賄を摘発されて解任に。同じ年の7月、浙江省温州市で高速鉄道が大規模な衝突・脱線事故を起こす。事故そのものとその後の対応を含め、鉄道部に対して大きな非難が集まるが、劉志軍前部長はこの主要責任者として再び断罪されることになる。また、事故当時に鉄道部長となっていた現任の盛光祖(ション・グアンズー)氏は、事故現場を視察した際、価格にして1万ドル以上もする高級腕時計をつけていたとしてこれが世界に報道された。

胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相はこれまで、腐敗の温床となっていた同部の解体に着手しようと試みてきたが、いずれも反対勢力の阻止に遭ってきた。これは新政権の主席・首相に就任すると目されている習近平(シー・ジンピン)、李克強(リー・カーチアン)の両氏に引き継がれることとなる。現政権のこの最後の大仕事は、李克強元副首相の協力を得て大きく前進したと伝えられる。鉄道部が解体されると、人事を含めた管理業務は交通運輸部に統合され、鉄道管理総局として再出発。チケット販売や列車の運行など営業業務は、国営企業・中国鉄道総公司を立ち上げ、そこに吸収されることとなるようだ。

中国紙・新京報は4日、これを受けて盛光祖鉄道部長に取材を試みた。鉄道部解体について、盛部長は「詳細はよくわからない」としながらも、自身が60年以上の歴史を持つ鉄道部の最後の部長となる可能性について、「もし国家がそう望むならば。“大部性改革(行政機関の効率化を目指す構造改革)”には、私は賛成だ」と発言した。「改革の方向性は正しいと思う。市場経済の実態に合わせて運営体制を企業化することは、市場のニーズを汲むことに繋がり、鉄道そのものの発展にとっても、国民にとっても利がある。技術や運営上の障害があっても、解決できるだろう。それは決して困難なことではない」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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