中国にノーベル文学賞に匹敵する「李太白世界文学賞」の創設を!政協委員が提議へ―中国紙

Record China    2013年3月4日(月) 20時10分

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3日、中国でノーベル文学賞に匹敵する世界的な文学賞を創設しようとの動きがあるという。写真は安徽省馬鞍山市にある李白像。

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2013年3月3日、中国でノーベル文学賞に匹敵する世界的な文学賞を創設しようとの動きがあるという。作家であり、政協委員の趙麗宏(ジャオ・リーホン)氏が同日、中国紙・南部都市報の取材に応えて明かしたもの。

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趙氏が委員を務める中国人民政治協商会議第12期全国委員会(全国政協)第1回会議が、3日に開幕した。日本の国会に相当するものだが、立法機関である全国人民代表大会(全人代)に対し、全国政協はその諮問機関となる。趙氏はここで、長年にわたって構想を温めてきた文学賞設立の提議を行う。

趙氏が提案する「李太白世界文学賞」は、世界の文学界における中国の発言権を得ることが目的だという。海外の数多くの文学賞において、中国人作家が受賞の機会を得ることはほとんどなく、その審査基準も諸外国の思いのままという現状を打破。中国の文学を世界に紹介し、中国が世界の文学を語る場を得ることを目指す。中国語に翻訳されて出版される多くの作品から、公正な基準で客観的に評価を下し、複数の候補者の中から最優秀者を1人選出する形式で、盛大な授賞式を通じてこれを世界に紹介する。賞の公平性を保つために、運営は政府と民間基金が共同して行っていく方針。賞の名前は中国文学史を代表する人物で、ロマン主義の作風で知られる李白からとられた。(※李太白の「太白」は李白の字(あざな)。)

このタイミングで賞の創設を提議するのは、昨年のノーベル文学賞を中国人作家の莫言(モーイエン)氏が受賞し、国内で文学への関心が高まっていることから。しかし、当の莫言氏は、「こうした賞の創設は厳格なものであるべきで、長い時間をかけて詰めていかなければならないだろう」と発言している。(翻訳・編集/愛玉)

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