韓国建設業の「競争力低下」に懸念の声、日本との格差も広がる

Record China    2019年4月3日(水) 6時40分

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2日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国の建設業がグローバル競争力を失いつつあるという研究結果が発表された。写真はソウルのマンション。

2019年4月2日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国の建設業がグローバル競争力を失いつつあるという研究結果が発表された。

韓国建設技術研究院が公開した調査報告書によると、韓国の建設業の昨年のグローバル競争力は、20カ国中前年の9位より3ランク下がった12位を記録した。1位は米国、2位は中国、3位以下にはスペイン、ドイツ、英国が続いた。韓国のランクが下がった原因について報告書は「2016年から昨年までの3年間、設計分野と施工分野の両方で海外売上が20%台の下落を記録し、成長率が下がった。昨年は年平均の建設市場成長率も最下位の20位だった」と説明したという。

調査が始まった2011年以降で韓国が10位以下を記録したのは今回が始めて。16年は6位、17年は9位だった。報告書は「韓国は海外建設産業受注において、後発国との価格競争と先進国との技術競争で苦戦している。今後は差別化された戦略や品質、安全、管理の強化が必要だ」と指摘した。主要競争国の日本は韓国より5ランク上の7位を記録した。11年には11位だったが、それから着実に順位を上げて16年からは韓国を上回っているという。

一方、同研究院と韓国国土交通部は同報告書を毎年発表してきたが、今回の報告書は昨年末に完成していたにもかかわらず発表していなかった。そのため、その意図をめぐりさまざまな疑惑が持ち上がっていたが、同研究院関係者は「報告書は完成していたものの追加の検証が必要とみていたため公開しなかった」と説明したという。

これについて韓国のネットユーザーからは「文大統領は韓国内の問題に関心がないから」「いくら技術力があっても国際受注のためには外交力が必要。世界に嫌われても北朝鮮に夢中の文政権には無理だろうな」「文政権は北朝鮮を助けることしか考えていない。経済政策はしているふり」「こんなにも本気で国の未来を心配したのは初めてだ」「公約のうち一つだけは徹底して守っている。『一度も経験したことのない国をつくる』」など、現政権の政策に批判的な声が相次いでいる。

一方で「政府のせいもあるけど、収益のことばかり考えて能力のない人を雇う企業にも問題がある」「技術力の不足と、不正腐敗が当たり前の企業のせいだ」「マンションばかり建設しているのだから競争力が上がるわけない」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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