韓国初の「ジャパンタウン」計画が中止の危機!韓国ネットは意外な反応

Record China    2019年4月2日(火) 11時50分

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1日、韓国・朝鮮日報は、ソウル近郊の「ジャパンタウン計画」が中止の危機にあると報じた。写真は京畿道始興市。

2019年4月1日、韓国・朝鮮日報は、ソウル近郊の「ジャパンタウン計画」が中止の危機にあると報じた。

記事によると、京畿道(キョンギド)始興(シフン)市にできた新都市のある住商複合ビルでは、昨年9月に入居を開始したものの、1~2階にある商店街の分譲の販売が低迷したため、不動産会社のキム・ジョンミン代表などが日本の外食産業誘致に乗り出した。キム代表は日本で10年暮らしたことがあり、誘致の理由について「大阪の飲食店前に長い行列をなしていた韓国人観光客の様子からアイデアを得た」と話したという。当面は30~50店舗の誘致を目標としており、日本料理店が集まる町という意味から「ジャパンタウン」という名前でPR。「商業圏を立て直すことにつながるため、地域も歓迎すると確信していた」と話したという。

しかし記事は「この名称が思いがけない波紋を呼んだ」とし、「先月19日に大統領府の国民請願掲示板に、歴史問題やレーダー照射問題を理由にジャパンタウンの無効化を求める書き込みが寄せられた」と説明している。その後、書き込みはインターネット掲示板やブログなどに拡散し、同請願には1カ月もしないうちに10万人の同意が集まったという。波紋を呼ぶや、始興市役所は「市はジャパンタウンの造成に関与していない」と釈明資料まで出したという。

キム代表によると、これまで契約を結んだ日本の飲食店は4店舗で、来月には日本から飲食店のオーナー20人余りが訪韓し、契約するかどうかを決める予定。しかし一部のオーナーは「店に反日ステッカーが貼られるのではないか」などと懸念しているといい、キム代表は「大阪に行って『韓国人みんなが嫌っているわけではない』と説得している」という。記事は「最近、京畿道議会が道内の学校備品のうち、日本統治時代に韓国人を強制動員したとされる企業の製品に『戦犯企業』と表示する案を推進していたことも影響している」と説明している。

不動産仲介業者は「開店が1カ月ほど延期になった」としており、キム代表も「毎年150万人以上の韓国人が日本を旅行し、国内にも多くの日本料理店があるが、韓国国民の感情がこうだとは知らなかった。ジャパンタウンという名前は変える予定」と驚いた様子を見せているという。

これを受け、韓国のネット上では「扇動に流されやすい鍋根性(熱しやすく冷めやすい)。文大統領の支持率が低下してるから余計に反日を強くしているのだろう」「ソウルの江南(カンナム)には日本車や日本料理店が幅を利かせているっていうのに、始興は駄目だって?」「日本にわざわざラーメンやうどん食べに行く人がこんなに多い国なのに」「確かに日本との因縁は終わってないけど、日本と聞くと色眼鏡で見るのはどうかと思う。だって地域経済を活性化させるためのプロジェクトでしょ?」など、意外にも反対の声に疑問に感じているユーザーが多いようだ。

また、チャイナタウンを挙げて「全国にチャイナタウンは多いというのに、たった一つジャパンタウンができるからってここまで大騒ぎ?(笑)」「朝鮮戦争について何一つ謝罪しない中国に対しては、チャイナタウンのことで何も言わないくせに」と指摘するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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