ゴビ無人区にある中国初の「火星町」―青海省

環球網    2019年4月3日(水) 1時20分

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中国初の火星模擬基地「火星キャンプ」は青海省海西モンゴル族チベット族自治州に所属し、ツァイダム盆地の北西側に位置する「冷湖」エリアに整備された。資料写真。

中国初の火星模擬基地「火星キャンプ」は青海省海西モンゴル族チベット族自治州に所属し、ツァイダム盆地の北西側に位置する「冷湖」エリアに整備された。中国は2017年8月から「冷湖火星町プラン」をスタートさせ、科学、科学普及、SFを核心とするクリエイティブ観光基地の構築に力を尽くしている。2年もかからない間に、中国初の「火星町」はその姿を見せ始めた。科技日報が伝えた。

「冷湖」エリアは、ゴビや高い山に囲まれている無人区で、石油開発時代はにぎやかな大都市だったが、石油資源の枯渇につれて、わずか20年間で流砂に覆われた。著名SF作家の劉慈欣氏が最初に「冷湖」を訪れた際、「まるで火星にいるような感じだった」と述べたことから、「冷湖」は「火星町」と名づけられた。「火星キャンプ」はここに整備された施設だ。

国家天文台首席研究員である●(●=「登」におおざと)李才氏によると、2018年初、現地政府の協力の下、国家天文台のチームがここで場所の選定活動をスタートした。また、約1年分のデータを分析した結果、「冷湖」には光学天文観測を展開する上での良好な条件が備わっていることが分かったという。

天文観測に強みを持っているため、「冷湖」では数多くの天体望遠鏡に関するプロジェクトが実施される。例えば、国家天文台のSONGプロジェクトと太陽光赤外線分光計プロジェクト、中国科技大学と紫金山天文台が協力する2.5メートル天体望遠鏡プロジェクト、及び世界最大のニュートリノ天体望遠鏡プロジェクトなどが挙げられる。

また、「SF」を「冷湖」のシンボルとするために「冷湖SF文学賞」が設けられ、賞の設置団体は作品募集を行っている。

「火星キャンプ」は面積が約5ヘクタールで、寝室タイプの宿泊施設で60人、テントの宿泊施設で100人を収容することができる。これらの建設には4カ月かかり、投資額は1億5000万元(1元は約17円)に達したという。(提供/環球網・編集/黄テイ)

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