習近平氏、国家主席就任後初の外遊先にロシアを選ぶ理由とは―中国

Record China    2013年3月1日(金) 9時9分

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25日、今年3月に中国国家主席に就任する習近平共産党総書記の初の外遊先はロシアになるとみられている。

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2013年2月25日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル中国語版サイトは、3月に中国国家主席に就任する習近平(シー・ジンピン)共産党総書記の初の外遊先がロシアになる可能性が高いことについて、その意味を分析した。

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国家の新リーダーの初の外遊先は、往々にして象徴的な意義を表している。06年、安倍首相は就任後、初の外遊先に中国と韓国を選んだ。関係者は小泉政権が招いたとされる当時の中韓との関係悪化の局面を打開する必要があったためと分析した。

今回、安倍首相は初の外遊先として東南アジア諸国連合の3カ国(ベトナム、タイ、インドネシア)を訪れた。当初、米国への訪問を先に模索していたものの、オバマ大統領が多忙などの理由で先に東南アジアを訪問したとされている。米国を初の外遊先として選んだ理由は、北朝鮮の核問題や尖閣諸島問題など、日本が直面する極めて重要な問題に対し、米国と共同で対応していく必要があるためである。

一方、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は21日、「中国の国家主席がロシアを公式訪問する」と発表。習近平総書記は3月下旬に南アフリカで開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議にも出席する予定になっており、国家主席就任後初の外遊先がどちらになるかは確定していないものの、ロシアへの訪問が先になるとの見方が有力視されている。

習近平総書記が国家主席就任後の初の外遊先にロシアを選んだ理由は、米国の「アジア回帰」政策への対応のためであろう。中国政府は、米国の「アジア回帰」政策は中国を抑えるためとの疑いを抱いている。

これに関連し、中国現代国際関係研究院ロシア研究所の馮玉軍(フォン・ユージュン)所長は、グローバル戦略は現在、非常に重要な変化と調整が発生しており、今後の中ロ関係をどの様に位置づけるか、どの様に深化させるかは、両国にとって非常に重要な意味を持つと指摘する。

馮所長は「中ロの最重要目標は国際戦略での協調であり、パートナー関係を強化することによって米国や日本に対抗していくべきである、と多くの人が強調しているが、これは一面的な観点である」と指摘、「長い歴史を振り返れば、中ロ関係の根本は両国の安全および周辺環境において友好的な関係を維持することにある。今年、両国間では石油や天然ガスなどエネルギーに関する提携が非常に大きく進展するだけでなく、軍事技術面の協力においても大きく発展するだろう」と語った。

また、中国人民大学国際関係学院の金燦榮(ジン・ツァンロン)副院長は「中ロ両国は密接なパートナー関係にあるものの、同盟ではない。ロシアの心理状態は掌握しにくいため、今後の中ロ関係も予測し難い」とした上で、「中国政府は米国との折衝の前にロシアとの関係を強固なものにしたいと考えている。具体的には、東シナ海での米国の盟友・日本との争いにおいて、ロシアが中国を支持することを望んでいるのだろう」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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