世界で一番安全なのは北京の東単エリア?

人民網日本語版    
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今月25日夜8時ごろ、協和医院内科集中治療部(ICU)の医師である江偉さんと数人の同僚が北京市の東単体育館でバトミントンをしていたところ、突然、体育館の職員が走ってきて「隣のバスケットコートで人が倒れた!」と大声で叫んだ。

今月25日夜8時ごろ、協和医院内科集中治療部(ICU)の医師である江偉さんと数人の同僚が北京市の東単体育館でバトミントンをしていたところ、突然、体育館の職員が走ってきて「隣のバスケットコートで人が倒れた!」と大声で叫んだ。助けを求めるその声を聞き、その場に居合わせた医師6人はすぐさまラケットを放り投げ、バスケットコートに駆け付けた。コートには50代くらいの中年男性が横たわっており、呼びかけても反応はなく、脈もとても弱く、呼吸もほとんど確認できないような状態だったことから、この男性は心肺停止状態に陥っていると判断された。

6人は阿吽の呼吸ですぐに救命処置を始めた。呼吸科の医師・留永健さんや口腔科の医師・周煉さんらは、心肺蘇生術を担当。ICUに勤務しているため救命処置が必要な患者によく遭遇する江さんは豊富な経験を生かして、直ちに体育館に自動体外式除細動器(AED)の有無を確認したうえで、男性の友人に救急車を呼ぶよう指示し、家族にも連絡するよう指示した。免疫科の医師・姜楠さんは、男性の気道を確保し、内科の医師・常龍さんは、心肺蘇生術を行いながら、ちょうど携帯していたパルスオキシメーターを使い血液酸素を測定した。

救命処置を施すこと約30分、心肺蘇生術を施して約10分経過した後、男性はようやく心拍を取り戻したが、依然として意識は無いままだった。その後、救急車が到着し、男性は最寄りの同仁病院に搬送され、引き続き治療が行われた。

病院に搬送されて約30分後、男性はついに意識を取り戻した。その知らせを聞いて、6人の医師たちもホッと胸をなでおろしたという。夜10時、江さんが同仁病院に行き、男性を見舞ったところ、男性の容態は現在安定しており、手術待ちの状態ということだった。

医師6人に称賛の声

6人の医師。左から内科の常龍さん、口腔科の周煉さん、免疫科の姜楠さん、核医学科の羅亜平さん、内科ICUの江偉さん、呼吸内科の留永健さん。

26日午前、北京協和病院が微博(ウェイボー)の公式アカウントに、この感動の救出劇を投稿したところ、瞬く間にネット上で話題になった。あるネットユーザーからは、「豪華な顔ぶれの専門的多職種チーム(MDT)による治療だ」といった冗談交じりのコメントのほか、「協和の6人の医師は素晴らしい。この救助された男性は本当に運がよかった」や、「よしわかったぞ。これからは協和病院の周辺で散歩することにしよう」、「よしよし、食事も協和病院の近くがいいかもしれない」といったユニークなコメントも寄せられた。

常に厳格な内容に徹している協和病院も、思わずその微博の公式アカウントで、「当院の整形外科の医師は東単で転倒した高齢者を救い、ICUの看護師は東単で心肺停止状態になっていた通行人を救い、産婦人科の看護師長は東単の地下鉄で意識不明となっていた通行人を救い、協和の医学生が東単のプールで溺れた人を救ったのに続いて、今回も当院の医師が命を救ったことで、東単は世界で最も安全なエリアであることが再び証明された!」と誇らしげに書き込んだ。(編集KN)

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