【CRI時評】互いに知るに遠近なく、万里を隔ててなお隣人

CRI online    2019年3月24日(日) 20時25分

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 中国の習近平国家主席はモナコ公国元首のアルベール2世の招待を受け、24日にモナコを訪問した。中国とモナコが1995年に国交を樹立してから初めての中国国家元首のモナコ訪問は、外部に対して強いシグナルを発した。すなわち、国家の大小にかかわらず、互いにどれほど離れていようとも、平等で...

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 中国の習近平国家主席はモナコ公国元首のアルベール2世の招待を受け、24日にモナコを訪問した。中国とモナコが1995年に国交を樹立してから初めての中国国家元首のモナコ訪問は、外部に対して強いシグナルを発した。すなわち、国家の大小にかかわらず、互いにどれほど離れていようとも、平等で友好的かつ互恵的に協力しあうパートナーになれるということだ。

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 モナコは面積がわずか2.02平方キロメートルで、欧州にある4つの公国の一つであり、また、面積が世界で2番目に小さい国だ。モナコは多元化・高付加価値・無汚染の経済発展戦略を採用している。三大産業であるカジノ・観光・金融が発達し、1人当たりの収入は17万ユーロを超える。モナコは世界でも1人当たりの収入の最も多い国の一つだ。

 習近平主席は2018年に北京でアルベール2世と会談した際、中国とモナコは互いに遠い距離にあり、国情にも大きな違いがあるが、両国は相互尊重、平等な相互待遇、協力とウィンウィンを堅持しており、2カ国関係の発展はとても良好だと述べた。

 モナコ・テレコムが昨年9月にファーウェイ(華為 Huawei)と5G協力合意書を正式に締結したことで、モナコは5Gネットワークが全国をカバーする世界初の国になることが決まった。モナコは自動車(自動運転)、スマート都市、医療(3D画像とホログラム)、ゲーム(インタラクティブゲーム)、異言語間コミュニケーション(通訳翻訳補助)などの分野で、いずれも5G技術の恩恵を受けることになる。

 通信技術だけでなく、中国とモナコはキャッシュレス決済の分野でも協力の成果を上げている。モナコは中国のアリペイと2017年6月、中国人観光客のモナコ国内での支払いを利便化するための戦略的協力で合意した。なぜなら、近年はモナコを訪れる中国人観光客が増加しつづけており、中国人旅行客の消費支出の金額はその他の国の観光客よりもはるかに大きいからだ。モナコのホテルや高級品を販売する商店はもちろんながら、初めてアリペイでの支払いが可能な場所になったことを喜んだ。

 モナコは、世界でも名をとどろかせる観光の名所だ。習近平主席はモナコの環境保護とエコ発展を大いに称賛した。習主席は「一帯一路」の提唱を巡り、中国とモナコの両国が生態保護、気候変動への対応、クリーンエネルギー、低炭素エコ、野生動物の保護などの分野で協力を模索し深めたいとの希望を示した。モナコ最大の環境保護団体であるアルベール2世基金のベルナール・フォートリエ副理事長は、モナコと中国は環境保護分野で共通する理念と願いを持っていると述べた。同基金はすでに、中国でのアムールトラの保護プロジェクトや太湖などの湖沼の水質監視プロジェクトを中国の関係組織と共同で進めている。中国が新エネルギー車(電気自動車、燃料電池車など)の分野で世界をリードしていることを考えれば、この分野で両国の協力の余地は大きいはずだ。習近平主席のモナコ滞在中に、両国は環境保護協力の強化についての合意書を締結するという。

 中国からすれば、モナコは小さな国だ。しかし、モナコがその発展の過程で自然と歴史を尊重し、独特の都市理念を形成してきたことは、中国にとって学習して参考にするに値する。これらはいずれも、両国が今後、エコ経済、観光保護、金融サービス、持続可能な発展、観光と人の交流などの分野で協力するための「大きな空間」をもたらしている。(CRI論説員 趙新宇)

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