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近年、実店舗書店の多くは、「顔面偏差値」を向上させたり、「複合型」の文化スペースにしたり、各種文化活動を開催したり、コーヒーや軽食を提供したりと、大きく変化し、人気になっている書店も多い。写真は中国の書店。
近年、実店舗書店の多くは、「顔面偏差値」を向上させたり、「複合型」の文化スペースにしたり、各種文化活動を開催したり、コーヒーや軽食を提供したりと、大きく変化し、人気になっている書店も多い。中には、一度は行ってみたい人気スポットになっている書店もある。中国新聞網が伝えた。
ある書店の経営者によると、「一部の投資家にとって、実店舗書店を開くということは、免税の喫茶店、レストランを開くのと同じで、実店舗書店の規模が大きくなり、内装が美しくなるほど、家賃が安くなり、補助金も多くなる」という。
実店舗書店が各地で続々とオープンしているものの、売上高は思うように伸びていないようだ。今年初めに発表された「世界を背景にした中国の図書小売市場」によると、2018年、中国の図書の小売市場は前年比で11.3%成長し、オンラインでの売上高が24.7%増加した。しかし、実店舗書店の売上高は前年比で6.69%減だった。
業界関係者は、「実店舗書店の人気は冷静に見て、客がそこに行く目的を考えなければならない。現在、多くの書店は、文化スペース、読書スペースの性質を兼ねており、多くの人は、本を買いにそこへ行っているのか、時間つぶしに行っているのかを見なければならない」と指摘する。
ただ、複合型書店を展開する言幾又文化伝播有限公司の但捷董事長は、「現在、当社の売上高のうち、書籍の売上が占める割合は約40%で、残りは他の業務だ。書籍の売上高は他の業務の売上より明らかに低い。しかし、書籍の売上高は伸びており、売上全体に占める割合が下がっているだけだ。実際には2018年と12年の統計を比べると、10倍伸びている」と説明する。
しかし、実店舗書店の「複合型」発展を好ましく思っていない人もおり、「書店が喫茶店や文化クリエイティブショップ、文化活動スペースに代わってしまい、書店本来の良さが消えてしまった」との声も上がっている。
実店舗書店はどのよう発展すればよいのだろう?三聯書店の舒副編集長は、「書店は思想や文化、知識を伝える場所で、読書が好きな人に、何かを感じることのできる空間を提供するというのが、その存在意義であり、職責でもある」との見方を示す。
そして、「近来、多くの書店が『顔面偏差値』や文化クリエーティブの販売、コーヒー、お菓子などで客を集めている。短期的に見れば、知名度が一気に上がるだろうが、長続きするやり方ではない。書店の核心は『良い本』だ」と指摘する。
一方、但捷董事長は、実店舗書店の成長を見込んでおり、「喫茶店のようになったからといって、書店の良さがなくなるわけではない。12年前後、『実店舗書店は数年で消える』という見方もあった。しかし、実際には実店舗書店は新しい発展の時代を迎えている。無論、実店舗書店は長期にわたって存在し続けるだろう。もちろん、高度化や調整を加えなければならず、複合化、多様化しながら存在していくことになるだろう」との見方を示す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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