濃霧が去った今、われわれは何をするべきか?―中国メディア

Record China    2013年2月23日(土) 21時22分

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22日、中国では年初より「深い霧の中」での生活を余儀なくされた。写真は23日の江蘇省各地。

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2013年2月22日、年初より北京・天津および周辺地域の人々は「深い霧の中」での生活を余儀なくされた。周囲の環境が「人間の住む世界」に戻ったのはつい最近のことだ。濃霧は徐々に去ったが、各界に残された課題はなくなってはいない。濃霧が去った今、われわれは何をするべきだろうか?科技日報が伝えた。

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このほど、新たな情報が発表された。PM2.5やPM10の主な発生源は自動車の排気ガス、工場から排出される汚染物質、そして春節中の花火・爆竹などであり、これらは大気中の粒子状物質濃度を上昇させ、濃霧の原因になるという。

春節(旧正月、今年は2月10日)の花火・爆竹を例に取ると、旧暦の大晦日(2月9日)の1日だけを見てもPM2.5濃度が一度は1593マイクログラム/立方メートルに達した。筆者もその日の晩は窓を全部閉め切っても煙くさかったのを覚えている。ある専門家は、「爆竹から放出される二酸化硫黄などの有害粒子は呼吸器系の粘膜に刺激を与えるだけでなく、金属粒子とともに肺に蓄積され、呼吸器系疾患を招きやすい」と指摘する。実験データによると、室外で花火・爆竹を使用した場合と、室内でタバコを1本吸った場合のPM2.5の濃度を比較した場合、前者の濃度は後者の1.5倍に達した。しかし、「花火・爆竹シーズン」は春節の一時期に限られるため、濃霧をもたらす原因のごく一部でしかない。

濃霧は風や雪に伴い消えたが、粗放的な社会経済成長と環境保護を無視したライフスタイルはこれ以上続けられないという警告が発されたのは確かだ。

大気の質を根本的に改善するためには、立ち遅れた生産方式・エネルギー方式を淘汰し、公共交通・建設などの運営モデルを改善しなければならない。細かい点から出発し、循環型・低炭素の地球に優しい発展に力を入れ、資源節約と環境保護の2つを兼ねそろえた生産モデル・ライフスタイルを形成しなければならない。排気ガスを減らし、合理的な工業構造を計画し、排出削減技術を向上させなければならない。各地域の管理を強め、予防と抑制を組み合わせ、環境悪化の情勢を発生源から逆転させなければならない。また、これらを実行する一方で、法律策定も着実に推進し、企業・国民に対する管理も行う必要がある。この2方面を同時に実施することで初めて長期的な角度から大気汚染問題を解決することができる。

深刻な濃霧は人々の視線を遮ったが、人々の意識を呼び覚ました。空の色を決めるのはわれわれの選択と行為なのだ。濃霧に別れを告げ、青い空を取り戻すためには、共に行動を起こさなければならない。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/TF)

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