「カプセル」ロボット、胃カメラ検査の苦痛は過去のものに

人民網日本語版    2019年3月21日(木) 14時10分

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中国工程院の李兆申院士はこのほど雲南省昆明市で、「小さなカプセルにより胃腸内の状況を把握できる。胃カメラによる検査の苦痛は過去のものになる」と述べた。

中国工程院の李兆申院士はこのほど雲南省昆明市で、「小さなカプセルにより胃腸内の状況を把握できる。胃カメラによる検査の苦痛は過去のものになる。初となる遠隔操作カプセル胃カメラ検査が雲南省第一人民病院(昆華病院)で実施された。患者は管を入れなくても痛みなく、麻酔を使わず無侵襲で、交差感染することなく胃カメラ検査を受けられる」と述べた。科技日報が伝えた。

昆華病院では、李氏のチームは患者に長さ約27ミリ、直径約12ミリ、重さ5グラム足らずの「カプセルロボット」を水と共に飲み込ませた。15分後、胃の検査が完了した。

李氏はこれまで、中国初のカプセル内視鏡及び世界初の遠隔操作カプセル胃カメラロボットと、複数の内視鏡診療新技術を開発してきた。胃カメラ「カプセル」は磁気制御カプセル胃カメラシステムによって開発された。

厳格なマルチセンター臨床研究・検査により、同システムは2013年に市場に進出した。世界初の臨床用磁気制御カプセル胃カメラにより、無侵襲・無痛の麻酔を用いない胃カメラ検査を実現した。医師はこのシステムにより、ソフトを使い体外の磁場をリアルタイムで正確にコントロールすることで、カプセルロボットの胃の中での自在な運動、姿勢の変更を実現できる。必要な角度から患部を撮影することで、胃粘膜を全面的に観察し診断を行うことができる。この過程において、画像は携帯型記録装置にワイヤレス伝送される。データを出した後、再生をすることで診断の精度を上げることができる。

従来の電子チューブ胃カメラは不快であり、検査に時間がかかるため、患者の負担が大きかった。李氏は「胃腸病体スクリーニングの普及はまず、快適なスクリーニング手段を作り、痛くて面倒という患者の問題を解消しなければならない。医療技術の発展に伴い、チューブを使わない胃カメラの時代が訪れている」と述べた。(編集YF)

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