日本が記念する「人」に見る、日本人の見識と度量―中国メディア

Record China    2019年3月22日(金) 8時0分

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20日、中国メディアの晶報は、日本で記念される人物について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2019年3月20日、中国メディアの晶報は、日本で記念される人物について紹介する記事を掲載した。

記事はまず、「日本旅行へ行くと、神社、祭り、銅像の三つが非常に多いことに気が付く」と紹介。「神社は信仰の中心であるが、祭られているのは人であることが多い」とした。その上で「どんな人が祭られているのか?それは日本の民族とその価値に貢献をした人で、政治家、技術者、学者など。祭りの多くも人と関係があり、黒船祭の主役は米国人のペリーだ。各種人物の銅像は日本各地で見られる」と伝えた。

そして、「日本に貢献した人なら誰であれ、日本人は忘れることはない」と指摘。「記念される人も不完全で批判される点もあるものの、良い点に注目し、さまざまな方法で褒めたたえるのだ」と論じた。

一例として記事は、神奈川県横須賀市にあるペリー公園を紹介。ペリー率いる黒船艦隊が上陸した地点に記念碑が建てられており、伊藤博文の筆によって「北米合衆国水師提督伯理上陸紀念碑」と刻まれている。記事は「当時ペリーは、大砲で不平等条約を迫ったにも関わらず、日本人は世界に目を向けるきっかけになり、富国強兵の道を歩むことになったとして、恩人と見なしている」と分析した。

また別の例として、上野公園には西郷隆盛の像と彰義隊の墓があることを紹介。西郷隆盛は、討幕に貢献したが後に武士の首領として明治政府に謀反を起こした人物で、彰義隊も旧幕府に忠誠を尽くして壊滅したと指摘した。「政治的な観点からするといずれも『反逆者』であり、酷評され辱めを受けるべきはずだが、日本人にとって両者の背後には『忠義』があるため、東京の中心地にある公園に銅像と記念碑が建てられている」とした。

記事は、「このような歴史に対する見方から、この民族特有の見識と度量を垣間見ることができる。そして、物事の是非という狭い範囲から離れ、重要視され、残される価値にもまた、この民族の未来と基本的な考えを垣間見ることができる」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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