立ち方と座り方の正しい「しきたり」、あなたはどれだけ知っている?

人民網日本語版    2019年3月14日(木) 21時40分

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「外出から帰宅したときには、目上の人に挨拶する」、「家族で食事をする時には、目上の人から先に食べ始める」、「立ち方にも座り方にも正しい姿勢がある」など、日常生活には、昔からのしきたりが数多くある。

「外出から帰宅したときには、目上の人に挨拶する」、「家族で食事をする時には、目上の人から先に食べ始める」、「立ち方にも座り方にも正しい姿勢がある」など、日常生活には、昔からのしきたりが数多くある。時代が進むにつれて、こうしたしきたりの中には、次第に忘れ去られていったものもあるが、今もなお多くのしきたりが、人々の生活に大きな影響を及ぼしている。中国青年報が伝えた。

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網はこのほど、2014人にアンケート調査を実施した。回答者の間で最もよく知られていた「しきたり」は、「立ち方にも座り方にも正しい姿勢がある(59.9%)」で、「しきたりに大きな影響を受けている」とした人は79.4%に上った。

〇79.4%が「しきたりに大きな影響を受けている」

回答者が取り上げたしきたりの中で最も多かったのは、「立ち方にも座り方にも正しい姿勢がある(59.9%)」で、「外出前と帰宅後には、目上の人に挨拶をする(55.5%)」がこれに続いた。このほか、「家族で食事をするときには、目上の人から先に食べ始める(46.2%)」、「他人の家を訪問した際は、その家のものを勝手に動かしてはいけない(43.9%)」などが挙がった。

「しきたりに大きな影響を受けている」と思っている人は79.4%に上り、うち22.6%は、「非常に大きな影響を受けている」と答えた。

河南省に住む李龍さんは、「しきたりに非常に大きな影響を受けている」と考えているうちの1人で、特に社会人となってからは、その傾向が強いという。「小さな頃、母親から人には進んで自分から挨拶するようしつけられた。これは私の性格を形成する上でプラスに働き、そのおかげであまり内向的な性格にはならなかった。普段から新しい友人と知り合う機会があった場合でも、自分から積極的に話しかけるとすぐに打ち解けることができる」と李さん。陳芬さん(35)は、「しきたりが個人に及ぼす影響とは知らず知らずのうちに感化されるもの。時に、他人がしきたりに従わずに行動を起こすのを見ると、心の中で何かしらのわだかまりを感じてしまう」との見方を示した。

〇67.4%が「しきたりが持つ時代的価値を普及・宣伝すべき」と提案

「現代においても、しきたりを身につける必要がある」と答えた人は72.2%を占めた。

華東師範大学社会発展学院の田兆元教授は、「今の社会では、競争があまりに強調され、人の温かみや秩序にやや欠けるところがある。テンポの速い社会生活において、人々はイライラするとつい礼儀や譲り合いをないがしろにしてしまうため、そうしたテンポを緩和させる必要がある」と指摘した。

李さんは、「しきたりは、一種の文化と伝統の象徴であり、伝承し続けていくことが極めて大切だ」との見方を示した。

しきたりを伝承する具体的方法について、「しきたりが持つ時代的価値を普及・宣伝すべき」とした人は67.4%、「子供が小さな頃からそうした教育をしっかり進めていくべき」とした人は58.5%に達した。

田教授は、「しきたりは、さまざまな方面で、社会秩序を維持する働きがあり、老人を敬い幼子を慈しみ、客を尊敬するといった道徳や礼儀を体現している。『バスでは高齢者に席を譲る』や『料理はまずゲストや客、目上の人に最初にすすめる』といったマナーは現代社会においても非常に重要視されている。礼儀正しく譲り合う行為は極めて大きな意義を備えており、そうした行為から、人々は幸福感を抱き、自分が尊重されていると感じる。同時に、社会秩序を維持する上でも非常に役立つ」との見方を示した。(編集KM)

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