両会代表・委員がAIの発展を検討、AIの法治体系を構築

人民網日本語版    2019年3月13日(水) 5時0分

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どのような技術も両刃の剣であり、人工知能(AI)も例外ではない。

どのような技術も両刃の剣であり、人工知能(AI)も例外ではない。最新技術のもたらす利便性を享受すると同時に、安全上の問題も軽視してはならない。法治によってAI産業の健全な発展を確保し、AIが人類社会の幸福に貢献するようにする必要がある。法制日報が伝えた。

次世代AIの健全な発展を後押しするために、法治はどのような行動を取るべきか。AI産業の健全な発展には、一体どのような法治面の保障が必要か。法制日報はAI産業や法律界の全人代代表や全国政協委員、AI関連法研究の専門家に取材した。

■AI発展には立法面の保障が急がれる

「いかにして法体系の時代に合わせた進歩を推し進め、AI産業の飛躍的発展と社会の進歩におけるニーズを早急に満たすか。これは法治にとって大きな挑戦だ」と、全人代代表を務める科大訊飛の劉慶峰会長は語る。

取材した代表や委員は劉氏と同様、1人の例外もなくAI関連の立法作業を加速する必要性を指摘。全人代代表を務める中華全国弁護士協会の劉守民副会長は「立法はAIの発展を先導する一方で、発展の目標、ルート、段階に関する規則作りも必要だ。だがAIの発展が非常に急速なため、立法は発展のスピードについていけないことがその課題だ」と指摘する。

AIが関係する分野は多岐にわたるため、各分野で立法にも違いがある。これについて、全人代代表を務める北京市弁護士協会の高子程会長は「まず交通や医療など重点分野で専門の立法作業を試行し、経験を総括した後に総合的・系統的な立法作業を行えばいい」と提案する。

■司法の規範化、法執行の強化が不可欠

「法治の手段によってAIの『安全性、信頼性、制御可能性』を確保することは、欧州、米国、日本、韓国などでもAI産業を発展させるうえで必ず通らなければならない道であり、共通の経験だ」と西南政法大学人工知能法学院の陳亮院長は語る。

陳氏は、立法はAIの発展を法治面で保障するうえで一つの段階に過ぎず、法執行と司法の段階もおろそかにしてはならないと考える。

高氏も立法を整備し、司法を規範化し、法執行を強化し、法律知識の普及を強化し、AIの今後の法治体系を積極的に構築し、AIの健全で持続可能な発展を法治面で保障する必要があると考える。

高氏はまた、法執行が本当に効力を持つように「関係する法執行当局を組織してAI分野に関する様々な技術規範、技術標準を定めるべきだ。この標準は業界自身が形成してきた標準と公共の利益や個人の権利の保護の原則を総合的に考慮するべきであり、制定手続きにおいては公共参与、ヒアリングといった行政手続きの規則に従うべきだ」と指摘する。(編集NA)

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