北京新空港、年内開業へ

人民網日本語版    2019年3月9日(土) 12時0分

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中国民用航空局(民航局)の馮正霖局長は、全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の「部長通路」でメディアの取材に対して、「北京の新空港である大興国際空港は、今年6月30日に完成検収が行われ、9月30日までに開業する」との見通しを示した。

中国民用航空局(民航局)の馮正霖局長は、全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の「部長通路」でメディアの取材に対して、「北京の新空港である大興国際空港は、今年6月30日に完成検収が行われ、9月30日までに開業する」との見通しを示した。人民日報が伝えた。

中航局が3月に発表した最新の「国際線運航許可申請に関する公示」によると、民航局は32路線の国際線を認可する予定で、うち10路線は、大興国際空港から出発する路線で、サンクトペテルブルク(ロシア)、プサン(韓国)、カイロ(エジプト)などの人気観光目的地を結ぶ直行路線が含まれている。

馮局長は、「大興国際空港の利用者数は、2022年までに延べ4500万人、2025年には延べ7200万人にそれぞれ達するだろう。同空港は、新時代の新型大型国際近代化空港の基準にのっとり建設され、『安全空港』『エコ空港』『スマート空港』『人間中心の空港』を実現する」と述べた。

大興国際空港は、完成後、世界最大の空港となり、長期的には年間利用者数延べ1億人に達する見通し。同空港の主体工事はすでに全て完成しており、現在は、空港内の内装工事と機電設備の調整作業が進められている。

メインターミナルビル工事のプロジェクト責任者を務めている李建華氏のチームは、この1年間、世界中で規模最大かつ最難関技術の電気設備設置技術に取り組み、24万7千台(セット)の電気設備、1800キロメートルのケーブル電線、サッカースタジアム約73個分の送風管、100万個の接続口の設置を完了させ、世界最大の単体空港ターミナルビル中核エリアの「脈絡」を通じさせた。建設のピーク期には、メインターミナルビルで、1日8千人以上の作業員が同時に作業に取り組んでいた。

大興国際空港メインターミナルビルの巨大な鉄骨構造の屋根部分の水平投影面積は18万平方メートルに上る。規模がこれほど巨大ではあるが、測量ロボットなどのスマート機器を駆使して、わずか80日間で全て所定の位置に配備、その誤差は1ミリメートルまでに抑えられ、世界最大面積を誇る空港ターミナルビルの鉄骨構造の屋根吊り下げ作業に奇跡がもたらされた。

「内装作業は4月30日にほぼ完成、5月初めに消防設備調整と検収作業が始まり、6月中旬に品質に関する完成検収が行われる」と説明する李氏の胸中には、各プロセスの詳細がありありと浮かんでいるようだ。そして、「我々は常に、さらなる高みを目指して改善を続け、世界クラスの高品質プロジェクトを完成させなければならない」と続けた。

新空港の周辺に眼を向けると、巨大な立体交通ネットワークの建設も同時に進んでいる。新空港の建設計画が承認されると同時に、高速道路・都市間鉄道・高速鉄道・地下鉄など7項目のプロジェクトを含む「5縦2横」の総合交通ネットワークも計画され、北京、天津、河北いずれの地域からも新空港に直結する鉄道交通路線が建設される。北京大学首都発展研究院院長兼首席専門家の李国平氏は、「大興国際空港は、北京の『北重南軽』という都市構造を段階的に変えていくだろう。新空港開業後、北京の都市総合発展に対する南部地域の寄与度は絶えず高まると予想される」と指摘した。

大興国際空港は、北京首都国際空港にかかる圧力の緩和を目的として開業する。北京首都国際空港は、昨年、「世界で最も忙しい空港ランキング」において、米アトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港に続き、第2位に入った。(編集KM)

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