中国が世界最大の貿易国に、それでもぬか喜びしない庶民たち=貧富格差への不満噴出―中国メディア

Record China    2013年2月12日(火) 15時16分

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8日、米商務省が発表した最新データから、中国が2012年に世界最大の貿易国になったことがわかった。年間の輸出入額を合わせた貿易総額において、中国は僅差ではあるが初めて米国を抜き、首位に立った。写真は浙江省の舟山税関。

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2013年2月8日、米商務省が発表した最新データから、中国が2012年に世界最大の貿易国になったことがわかった。年間の輸出入額を合わせた貿易総額において、中国は僅差ではあるが初めて米国を抜き、首位に立った。日本メディアの9日付の報道を、シンガポール紙ザ・ストレーツタイムズが11日付で報じた。

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米商務省による2012年の貿易収支統計では、米国の同年の貿易総額は前年比3.5%増の3兆8628億5900万ドル(物品における国際収支ベース)。一方、中国税関総署が先月10日に発表した貿易総額(速報値)は、前年比6.2%増の3兆8667億6000万ドル(通関ベース)だった。統計方式が若干異なるものの、39億ドルの僅差で中国が世界首位の貿易大国となったかたち。中国の貿易総額は2001年の世界貿易機関(WTO)加入以来、わずか10年あまりでおよそ6倍になっている。

このニュースが中国の大手ポータル・新浪(Sina)に転載されると、たちまち500件を超えるコメントが寄せられた。これを喜ぶ声も聞かれたものの、「国家の繁栄が末端の庶民に恩恵をもたらしていない」と不満を訴える声のほうが多く聞かれた。以下、寄せられた具体的な意見。

「よいこと、祝うべきことだ。中国はますます発展する、みんな一緒に努力しよう!祖国のよりよき明日に向かって!」

「光り輝く祖国がこのまま発展して、衰退した米国を遠く後ろに引き離しますように」

「心が奮い立つね。祖国のさらなる繁栄、富強を!」

「中国経済の発展は確かに相当のスピードだ、しかし、内には問題も秘めている。今後の安定的な発展に向けて努力したいものだ」

「経済面ではとっくに米国を抜いていたはず。ただ、中国には裏収入・闇収入という統計に含まれないものが大きな比重を占めているからな。それは例えば、汚職官僚や闇勢力の懐に入っていくものだ」

「数字に惑わされないで。海外メディアに躍らされて、天狗になっている場合じゃない。我々は国民全体で潤っているのか、それとも一部の権力者が潤っているだけなのか。これは我々がいちばんよく理解している」

「こんなの信じられない。末端の現状を見たらぞっとするはずだよ」

「どんな時代でも、国の富を庶民が享受することはないんだよね」

「国民の平均収入が米国を超えたなら喜ぶけどね」

「中国人ってつまんないな。庶民が平和で幸せに暮らせればそれでいいのに。無用なでたらめ話なんて必要ないのに」

「昔、ある偉人が『「先に富める者から富め」』って言ったよね。だけど、今になっても金持ちは金持ちだし貧乏人は貧乏人のままだね」

「医療・教育・住宅、この3つを庶民から奪い取れば、それが国内消費を膨らませて、内需拡大をけん引できるかもね」(翻訳・編集/愛玉)

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