【CRI時評】中国のビジネス環境がレベルアップ

CRI online    2019年3月7日(木) 21時40分

拡大

 中国政府は今年の政府活動報告で、「経済の担い手の活力を引き出すこと。ビジネス環境改善への注力」を政府の十大任務の一つとした。ビジネス環境を改善しつづけることは、中国の経済活力と競争力を向上させるのに役立つだけでなく、全世界の投資者にとっても大きな好材料だ。 良好なビジネス環境に...

(1 / 2 枚)

 中国政府は今年の政府活動報告で、「経済の担い手の活力を引き出すこと。ビジネス環境改善への注力」を政府の十大任務の一つとした。ビジネス環境を改善しつづけることは、中国の経済活力と競争力を向上させるのに役立つだけでなく、全世界の投資者にとっても大きな好材料だ。

その他の写真

 良好なビジネス環境には、公平な競争という市場環境、高効率で清廉な行政環境、公正で透明な法律政策環境、開放され包容力のある人的環境の4点が含まれる。世界銀行は昨年10月に発表したリポートの「ビジネス環境の現状」で、中国の順位を前回の78位から46位に引き上げた。同リポートは、中国の関連分野の改革について「驚くほど急速で実効性がある」と評した。

 これまで以上に複雑で厳しい発展環境に直面した今年、中国は一連の新たな措置を採用してビジネス環境をレベルアップさせ、改革開放の実際の行動によって既知あるいは未知の試練に立ち向かう。例えば政府活動報告は「競争の中立性の原則に基づき、生産要素の獲得、参入許可、経営運営、政府調達、入札などの面において、各種所有制企業を平等に遇する」として、中国資本の企業も外資企業も差別なく同等に扱うことを約束した。

 経済の担い手に活力がありさえすれば、経済の下押し圧力に立ち向かうことができる。だからこそ中国は今年、行政サービスの「採点制度」を導入したのだ。監督管理者である行政に対して、「厳しく管理監督、ルールを定める」こと、新たなタイプの行政と業者の関係を樹立し、行政と企業の健全な意思疎通のメカニズムを樹立させることなどにより、行政は企業の問題解決を積極的に支援すると同時に、権力としてのボトムラインはしっかりと守れることになる。

 ビジネス環境の改善は、人と物、資金の流れをさらに多く引き寄せる。特に外部からの投資の活発さは、一つの国や地域のビジネス環境を測るための重要な指標だ。2018年における外国からの投資は実行ベースで前年比3%増の1350億ドルに達した(銀行、証券、保険分野を含まず)。新たに設立された外資企業は前年比で70%近く増加した。これは、中国が今後も引き続き世界のベンチャー投資の注目の的であり続けることが、14億の民を擁する巨大な市場という「ハード」であるからというだけでなく、商環境が持続的にアップグレードを続けているという発展のための「ソフト」が存在することに起因するものであることを、もう一つの側面から物語るものだ。

 公式発表によれば、中国は今年、外資に対して「ネガティブリストの適用に加え、ポジティブリストで奨励」「投資承認前の内国民待遇に投資承認後の内国民待遇を加える」方式を導入する。それ以外に、新エネルギー、先進的製造と石油化学工業、電子情報などの分野における重要な外資プロジェクトの土地や海、エネルギーの利用や計画の支持や、環境アセスメントのスピードアップで、投資の利便性を向上させる。

 中国は世界最大の発展途上国であり、中国のビジネス環境は国際的に一流のレベルからは、まだかなりの距離がある。だからこそ、中国は改革をさらに一歩進め、開放をさらに一歩拡大せねばならない。(CRI論説員 盛玉紅)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携