中国上海市の「ごみ分別条例」施行1カ月、戸惑い隠せず「市民生活は大混乱」と米誌

配信日時:2019年8月3日(土) 6時10分
中国上海市の「ごみ分別条例」施行1カ月、戸惑い隠せず大混乱
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中国上海市でごみ分別を徹底する「生活ごみ管理条例」が7月1日に施行されてから1カ月。分別経験がほとんどない上海市民は戸惑いを隠せない様子で、米誌は「市民生活は大混乱に陥っている」と報じた。写真は中国。
中国上海市でごみ分別を徹底する「生活ごみ管理条例」が7月1日に施行されてから1カ月が経過した。中国で「史上最強」と言われる条例に分別経験がほとんどない上海市民は戸惑いを隠せない様子。米誌は「市民生活は大混乱に陥っている」と報じた。

条例は生活ごみを「生ごみ」(食品など)、「乾いたごみ」(紙類など)、「リサイクルごみ」(瓶や衣類など)、「有害なごみ」(電池など)の主に4種類に分別。ごみを捨てる時間は午前7時から9時まで、午後4時から6時までに限り、条例に違反した個人には最高200元(約3100円)、事業者には最高5万元(約78万円)の罰金が科される。ごみの収集、運送、処理業者などが分別を徹底せず、違反を繰り返した場合は営業許可も取り消す。

上海市は条例施行前から、バスや地下鉄でごみ分別意識を高めるビデオを流し、各地域で住民説明会を開き、ごみ捨て場ではベストを着たボランティアが分別の方法を指導してきた。上海市都市管理行政執行局の職員も市内の1万か所を検査して警告や指導を繰り返し、ごみ捨て場に監視カメラを設置するなど、「硬軟両面」の方法でごみ分別を浸透させてきた。

中国では急激な経済発展が続く一方、環境対策が追い付かない側面がある。大気中の微小粒子状物質(PM2.5)が増え、工場から排出される有害物質が川や土壌を汚染するなど、住民の健康をむしばんでいる。政府は暖房燃料の脱石炭化や自動車の排ガス規制、工場の排出規制強化などに取り組んでおり、ごみ分別もその流れの一環だ。

ごみ分別は企業への指導にとどまらず、市民一人一人の意識改革を求めるだけに多くの労力が必要となる。これまでごみ処理施設や最終処分場などの設置で先頭を走ってきた上海市が、今回も中国全体のフロントランナーの役目を担っている。

条例の施行後、市民からは不安や戸惑いの声も上がる。4種類の分別方法は分かりづらいというのだ。インターネット上には「ブタが食べられるのが水分を含んだごみ、ブタでも食べないのが乾燥したごみ、ブタが食べて死ぬのが有害ごみ、売ってブタと交換できるのがリサイクル可能なごみ」というユーモラスな解説が登場し、話題を呼んだ。

米誌「ニュースウィーク」は「空から舞い降りてきたこの条例は、ごみの分別経験がほとんどない上海市民にとってまるで嵐だ。生活は大混乱になり、ネット上でも朝から晩までごみ分別の話題ばかり」と報道。「ごみ捨て場での分別の検査も厳しくて慣れない市民の不興を買ってけんかもたびたび起きている。ごみ分別検査を当番するおばさんが市民に殴られて失神する事件も発生した。『戦争』そのものだ」と皮肉交じりに伝えた。(編集/日向)
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