中国の人材市場は需要・供給ともに活況、春節後の平均月収は9万6000円―中国メディア

人民網日本語版    2019年3月4日(月) 5時0分

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春節以降、人材市場は需要・供給いずれも活況を呈し、北京・上海・広州・深センは依然、求職・求人募集数が最も多く、春節後の全国平均月収は6014元(約9万6000円)に達した。写真は春節時の中国。

北京で26日に発表された報告によると、春節(旧正月、今年は2月5日)以降、人材市場は需要・供給いずれも活況を呈し、北京・上海広州深センは依然、求職・求人募集数が最も多く、春節後の全国平均月収は6014元(約9万6000円)に達した。中国新聞網アプリが伝えた。

■春節後1週間において職を求める人の数、深センがトップに

春節後、流動人口が都市に戻り再び働き始めたことで、春節後の求人市場にも大きな波が到来した。58同城招聘研究員が26日に発表した「2019年求人傾向報告」によると、春節後の求人指数は深センが全国トップとなった。また、深センは、春節後1週間において職を求める人の数も全国で最多となり、北京、成都、広州、上海がこの後に続いた。

春節後、職を求める人の数の増加スピードが最も速かった都市は仏山で、中山、東莞、深セン、広州がこの後に続いた。

これらの都市はいずれも広東省にあることは注目に値する。報告によると、経済大省である広東省は、GDP総量で常に全国トップの座を保っており、2019年にはそのGDPが10兆元(約160兆円)の大台を突破すると見込まれている。このような状況も、職を求める人々が広東省にどっと集中する要因となっている。

58同城招聘研究院の李妍(リー・イエン)院長は、「全国の人口流動情勢をみると、この3年間、人口流動は鈍化する傾向にあり、省を跨る流動の割合が低下する一方で、省内や県城(県政府所在地)間の流動の増加率が高まっている。流動原因のうち、家族ぐるみの移動の割合が上昇していることが、人材市場における求職の構造と職を求める人の数のいずれにも、ある程度の影響を及ぼしている」と分析している。

■北京の雇用ニーズが最大に

求人分野では、春節後の求人数が最も多かった都市は北京、深セン、上海、広州、成都が続いた。首都である北京は、常に、職を求め、就職しようとしている大量の流動人口を惹きつけていると同時に、極めて大量な雇用ポストも提供してきた。北京に続くのは他の一線都市で、職を求める人々にバラエティー豊かな雇用ポストを提供している。

増加スピードで見ると、「反撃」に出た合肥が、春節後の求人数増加スピードが最も速い都市となった。報告によると、合肥は2018年末、より質の高い雇用を促進する新措置を発表し、合肥にある中小企業で1年間以上転職することなく働いた大学卒業生を対象に、1回限りの就職補助金5000元(約8万円)を支給することを定めた。この優遇政策は、瞬く間に目覚ましい効果を発揮し、春節後の同市の求人市場の急成長をけん引した。

このほか、深セン、中山、杭州長沙の各都市も、春節後の求人数増加スピードが非常に高まる現象が見られた。これに対し、上海の春節後求人数は全国3位にとどまったが、増加スピードは、多くの新一線都市より緩慢だった。北京・広州の一線都市である2都市は、増加スピードトップ10にランクインしなかった。このことから、新一線都市における求人市場の発展潜在力が決して侮れないことが見て取れる。

■求人数最多は一般労働者と技術労働者

求人市場において、具体的にどのような人材が必要とされているのだろうか?報告によると、春節後の全国の求人市場で最も求人数が多いポストは、一般労働者と技術労働者で、セールス、飲食サービス、家事代行/ガードマン、販売員などのポストが続いた。

58同城招聘研究院の李妍院長は、「企業成長の象徴ともいえる販売職が求人数規模の第2位に入ったことは、各企業が、春節後に会社の発展を積極的に模索し、外部に向かって潜在力を拡大している証だ」と指摘した。

また、報告によると、製造業が回復傾向を呈していることで、雇用ニーズが高まったことも、一般労働者・技術労働者の求人数増加につながった。また、全国求人数ランキングトップ10に入った職種の大部分は、基本サービス業のポストで、衣食住・交通機関など市民生活を網羅する各分野にわたっていた。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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