中国でも「あおり運転」が社会問題=「路怒症」と呼ばれ病気扱い、根本的な対策は見い出せず

配信日時:2019年2月26日(火) 21時30分
中国でも「あおり運転」が問題、「路怒症」と呼ばれ病気の一種扱い
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中国でも、あおり運転が問題になっている。「路怒症」と呼ばれ病的な心理状態の発現とされているが、根本的な対策はなかなか見当たらないようだ。写真は福建省で発生した「あおり運転」。被害者側が撮影していたことで、容疑者が特定された。
日本ではこのところ、いわゆる「あおり運転」が社会で広く問題視されている。運転手が何らかのきっかけで、他の車や二輪車などに腹を立て、挑発的で危険な運転を行うことだ。あおり運転が原因による死亡事故も続出しているだけに事態は深刻だ。中国でもあおり運転が社会問題となっている。「路怒症(ルーヌージョン)」と呼ばれ病的な心理状態の発現とされているが、効果的な対策はなかなか見当たらないようだ。

最近では、福建省メディアの泉州網などが2019年2月23日付で、同省内で同月18日に発生した「あおり運転」の状況を紹介した。片道2車線の道路で、後方から来た乗用車が前方の乗用車を追い抜こうとした際に、脇によけさせようとして警笛を鳴らした。

前方の車両は正常に走っていたが、後方の車の運転手は「2車線を独り占めしている」と思い、追い抜いてから今度は自分の後方を走るようになった乗用車の直前で数百メートルにわたり急ブレーキをかけたりしたという。「あおり運転」をされた運転手は道路脇に停車し、相手の車両が走り去るまで待った。

被害者側が、ドラブレコーダーが撮影していた動画を示して訴えたことで、警察が捜査を開始した。あおり運転を行った車の持ち主の男を割り出し、出頭を求めた。男は危険運転をした事実を認め、「仕事の重圧で、いらいらしていな」などと供述。「とても後悔している」として、被害者に謝罪した。

被害者側は謝罪を受け入れた。中国では違法行為を犯しても重大な事態に至ってはおらず、被害者との和解が成立している場合には「寛大な措置」の対象となることも珍しくないが、警察はあおり運転をした男に対して、3日間の行政拘留の処罰を科した。

内モンゴルメディアの内蒙古新聞網は2月20日、同月11日に同自治区オルドス市内の草原上の道で、トラックと乗用車による「あおり運転合戦」が発生したと紹介した。周囲を走行していた車が一斉に停止するなどの事態になったという。

結局は双方の運転手が車を降りて、殴り合いを始めた。記事によると、現地警察は2人に対していずれも、行政処罰を科したという。同記事は、「運転手であるならば、『路怒症』を克服せねばならない」「マナーを守ることができなければ、安全運転はむなしい話になる」と論じたが、「路怒症」あるいは「あおり運転」を撲滅する具体的方法にまでは触れなかった。(如月隼人

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