【CRI時評】「一帯一路」が中国とサウジの「1+2+3」の協力新構図を推進する

CRI online    2019年2月24日(日) 20時5分

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 この2日間、サウジアラビアのムハンマド皇太子が北京訪問中に長城に足を運んだ写真がSNSで大評判になった。中国のネット民は次々に、「いいね」を投稿して、中国とサウジアラビアの関係がさらに良好になりつつあることを歓迎した。中国は、このほど全日程を終了したムハンマド皇太子のアジア歴訪...

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 この2日間、サウジアラビアのムハンマド皇太子が北京訪問中に長城に足を運んだ写真がSNSで大評判になった。中国のネット民は次々に、「いいね」を投稿して、中国とサウジアラビアの関係がさらに良好になりつつあることを歓迎した。中国は、このほど全日程を終了したムハンマド皇太子のアジア歴訪の最後の訪問地であり、皇太子は北京滞在中に、総額280億ドルを超える中国―サウジアラビアの協力合意書35件の締結式に立ち会った。この両国の協力は、「一帯一路」提唱とサウジアラビアの「ビジョン2030」を有機的に接合するものであり、中国とサウジアラビアの互恵協力で、一連の新たな「化学反応」の扉が押し開かれることになった。

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 近年来、中国とサウジアラビア双方は実務協力の成果を積み重ねてきた。投資総額32億ドル超の広州パンアジアPET樹脂社の石油化学プロジェクトも最近になり着工された。同プロジェクトは、サウジアラビアのジーザーンに設けられた中国とサウジアラビアによる産業集中区での初の企業誘致となった。中国によって打ち上げられたサウジアラビアの画像機器は、アラブ国家として初の月探査を実現させた。中国はそれ以外にも、サウジアラビアが自主開発した衛星2基の打ち上げに成功している。サウジアラビアでは、中国―サウジアラビアの双方の企業間協力の「スマートプラットフォーム」としての役割を果たすため、「シルクロード」の名を冠した産業サービス会社も設立された。

 中国とサウジアラビアの戦略的協力は、両国指導者それぞれによる、「一帯一路」提唱と「ビジョン2030」を接合させるグランドデザインと切り離すことができない。習近平主席が2016年1月にサウジアラビアを訪問した際には、サウジアラビアのサルマン国王が、中国の「一帯一路」提唱を支持すると明言し、中国と貿易、投資、エネルギー、教育、化学技術、情報の安全などの分野での協力を強めたい意向を示した。サルマン国王が2017年3月に訪中した際には習近平主席が、中国はサウジアラビアが「ビジョン2030」を実現させることを支持し、サウジアラビアが「一帯一路」を建設する全世界的な協力パートナーになることを歓迎し、中国としてサウジアラビアの経済多元化のための全世界的パートナーになることを希望した。22日にムハンマド皇太子と会談した際、習近平主席は改めて、中国とサウジアラビアは発展計画の接合を強化し、利益の融合を深め、「一帯一路」と「ビジョン2030」を接合させる実施方策の締結を早め、エネルギー、インフラ施設、貿易投資、高付加価値産業などで双方の実務協力が絶えず新たな成果を獲得せねばならないと強調した。

 中国とサウジアラビアの経済協力は現在、質の面でも量の面でも加速中だ。2016年の両国の貿易額は424億ドルだったが、18年には633億ドルを突破した。2年間で50%近くも成長したことになる。サウジアラビアは18年間、中国にとって西アジア・アフリカ地区での最大の貿易パートナーであることを続けている。投資分野では双方が、総額550億ドル分の生産能力投資についての重点協力プロジェクトを確定した。100社以上の中国企業がサウジアラビアで、石油化学、港湾、発電所、通信などの分野での投資と工事への協力を行っている。サウジアラビア側も中国での石油化学分野の投資プロジェクトで、良好な経済収益を上げている。それに加えて、両国は宇宙分野でも協力の成果を上げている。中国とサウジアラビアはさしあたって、エネルギー分野を主軸とし、インフラ建設と貿易・投資を二つの翼とし、核エネルギー・宇宙衛星・新エネルギーの三大ハイテク分野を突破口とする「1+2+3」の協力の構図を形成させた。

 今年4月、中国で第2回の「一帯一路」国際協力サミットが開催される。世界各地からのゲストが北京に集まり、協力と発展の大計を共に話し合うわけだ。中国が国際協力のために提出する新たなプラットフォームとして、「共に語り、共に築き、共に享受する」ことを主旨とする「一帯一路」提唱は、各国の協力の内容とルートを開拓する。中国―サウジアラビアの実務協力の成果は、その実例だ。さらに多くの国と企業が参加することで「一帯一路」の協力が中国とサウジアラビアをも含め、その沿線国家にさらに多くの活力をもたらすことを信じるには、十分な理由があるのだ。(CRI論説員 申旭)

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