中国人観光客に人気になったフランス小都市の苦悩―仏メディア

Record China    2019年2月20日(水) 11時30分

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20日、環球時報は、中国人観光客が大勢訪れるようになったフランスの小さな町が喜びとともに苦悩を抱えているとする、仏メディアの報道を伝えた。資料写真。

2019年2月20日、環球時報は、中国人観光客が大勢訪れるようになったフランスの小さな町が喜びとともに苦悩を抱えているとする、仏紙「20 minutes」の18日付の記事を紹介した。

記事は、「ドイツ国境に近いフランス北東部にあるコルマールでは多くの中国人観光客がやって来るようになった。彼らのお目当ては去年中国のとあるバラエティー番組でロケに使われた現地の広場にある酒場である」と紹介。「多くの中国人観光客にとって、この町はすでにフランスに行ったら外せない目的地になっている」とした。

この酒場のオーナーは「番組が放送されたのはずいぶん前のようだが、今でも毎日一定数の中国人客が来るので接客が大変だ。お客さんが来るのはいいが、何も飲み食いせずにただ写真だけ撮って帰っていくのにはちょっと困っている」と語った。実際、きちんとした食事をしていく中国人客もいるようだが、その多くが家族連れだという。

現地の観光責任者は、番組によってコルマールは中国向けに「10年間無料のコマーシャルを打ったようなもの」と語る一方、中国人観光客が大勢押し掛けたことで異文化同士の衝突が生じていると指摘。「ただ触ったり笑ったりするだけで何も買わない中国人客に、多くの商店ががっかりしている」とした。

記事は「中国人観光客は多いが、コルマールは決してチャイナタウンに変貌したわけではない。現地では翻訳された中国語メニューは提供されず、せいぜいメニューの写真が付される程度。酒場のオーナーいわく、メニューは頻繁に変わるのでその都度翻訳していられないうえ、今どきの中国人観光客は流行に敏感で学歴も高く、スマートフォンで翻訳するので問題ないそうだ」と伝えている。(翻訳・編集/川尻

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