大学生の就職に新傾向 第一希望は一線都市、二線都市が猛追

人民網日本語版    2019年2月15日(金) 23時50分

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全国の多数の省や各地の大学が、「2018年大学卒業生・就職の質に関する報告」を相次ぎ発表している。

全国の多数の省や各地の大学が、「2018年大学卒業生・就職の質に関する報告」を相次ぎ発表している。「人材争奪戦」、「95後(1995年から1999年生まれ)が求職の主力軍」といった流れが見られる中、大学卒業生の就職傾向は、社会の関心の的となっている。人民日報海外版が伝えた。

〇二線都市で就職する卒業生が増加

新卒生が希望する就職先として二線都市の割合高まる 企業タイプは民営企業が人気

世界最大級のビジネス特化型SNS「リンクドイン」がこのほど発表した「2018年若年職場人の都市流動すう勢に関する洞察」によると、新社会人となった「95後」の若者たちにとって、卒業後の希望就職先のトップは依然、「一線都市」だった。

専門家は、「一線都市の人材誘致力は、今でも極めて強大であるが、一線都市よりも二線都市を就職先の第一希望に挙げる大学卒業生は増える一方だ」と指摘している。

「北京市大学卒業生・就職の質に関する報告」を詳しく分析すると、北京エリアの高校を卒業してすでに就職した2018年度卒業生のうち、北京以外の地域で就職した人の割合は37.51%と、前年よりやや増加した。大学別にみると、多くの高校では、北京以外の地域で就職した新卒生の割合は50%を上回った。清華大学では、全卒業生に占める北京以外の地域で就職した卒業生の割合は、この6年間続けて50%を上回り、しかも年々高まっている。

また、「智聯招聘(Zhaopin.com)」や「BOSS直聘」など求人サイト大手が発表した最新の調査研究報告によると、二線都市は、人材誘致策の実施などの理由から、卒業後、現地に留まり就職する大学卒業生の数がある程度増加している。BOSS直聘研究院がこのほど発表した報告によると、2018年、二線都市の学部新卒生のうち、現地で就職した人の割合は64%に達し、2017年比3.5ポイント上昇した。智聯招聘が発表した2018年新卒生就職力市場調査研究報告によると、就職希望先のうち、二線都市は前年比4.74%増の25.94%に達した。

就職を希望する地域のほか、就職を希望する企業タイプにも注目が集まっている。多くの有名大学の2018年卒業生のうち、民間企業と雇用契約を結んだ人の数は、国有企業や三資企業(外資独資企業・合弁企業・合作企業)に就職した人を上回った。例えば、清華大学では、民間企業に就職した卒業生の割合は31.8%だったのに対し、国有企業は29.9%、外資企業は5.4%だった。上海交通大学では、民間企業への就職者の割合は27.04%、国有企業は19.47%、三資企業は19.26%。北京航空航天大学では、民営企業への就職者は39.52%、国有企業は22.33%、三資企業は6.33%だった。

智聯招聘の調査研究報告においても、実情から見て、今年の新卒生にとって最も人気が高かった企業は民間企業であり、実際の就職率は58.62%に達したと指摘されている。

〇就活で最も重視するポイントは「個人の価値実現」

「良い仕事の基準」はもはや「給与の多さや自宅から近い」ではなく「自分の価値実現」に

多くの大学卒業生は、数年前から、西部や基層での就職という道を選択し始めたことは、注目に値する。2018年度の北京エリアの大学(科学研究機関を含む)卒業生のうち、西部で就職した人は計1万4827人、全就職者の9.2%を占めた。基層で就職した人は計2万4663人(15.3%)に達した。江蘇省の2018年度大学卒業生のうち、基層で就職した人は33万8千人、全就職者の62.1%に上った。

智聯招聘の調査研究報告によると、2018年、具体的な就活プロセスにおいて大学生が最も重視したポイントは、「個人の価値実現」だった。「90後」と「95後」にとって、「良い仕事」の核心的な基準は、「給与が多く、職場が自宅から近い」ではなく、「職場において自己の価値を実現できると同意に、仕事と自分の好きなことがマッチしている」こととなっている。

具体的に見ると、今年の新卒生のうち、「個人の価値実現」を選んだ人は、「給与」と答えた人の約2倍に達した。今年の卒業生のうち、就活時に最も重要視したポイントについて、「仕事は、個人の価値を実現するための重要な構成要素である」とした人は41.7%に達し、26.97%が「仕事は、自分の好きなこととマッチしていなければならない。楽しく仕事をすることが最も重要」とした。一方、「仕事は生計を立てる手段に過ぎない。給与が最も重要」と答えた人は23.19%だった。(編集KM)

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