日本の澄み切った青空、大気汚染からどうやって取り戻したのか?―華字紙

Record China    2013年1月24日(木) 12時6分

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21日、過去に深刻な大気汚染を経験した日本だが、その後短期間で青空を取り戻している。日本はどうやって環境汚染問題に取り組んできたのだろうか?写真は23日、大気汚染が深刻な山東省青島市。

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2013年1月21日、日本華字紙・中文導報(電子版)は、「日本はどうやって青空を取り戻したのか」と題した記事を掲載した。

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2013年1月、中国各地は深刻な大気汚染による濃霧に見舞われた。急激な経済成長と劣悪な大気レベルは表裏一体であり、「最も希望に満ちた時代」であると同時に「最も憂慮すべき時代」でもある。中国と一衣帯水の国、日本では澄んだ空気と青い空が人々に安心を与えている。では、日本の青空はどうやって生まれてきたのか?立命館大学政策科学部教授で著名なエネルギー環境問題専門家の周[王韋]生(ジョウ・ウェイション)氏にこの問題についてたずねた。

周教授によると、60年代の高度成長期の日本でも「赤い空に黄色い海」といった環境汚染が問題になっていた。その後、世の中は環境問題を重視するようになり、市民の間で環境保護を訴えるデモが広がっていった。70年代からは、日本政府と地方自治体や研究機関、企業、市民が一丸となって環境保護に取り組み、わずか10年で結果を出すことに成功した。

日本はまず政策として低硫黄化対策に着手。クリーンエネルギーを使用することで車の排ガスを抑えることが可能になった。また、脱硫装置を導入し、大気汚染や酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)を減少。煙突を高くして有害な煙を迅速に周辺海域へと拡散させた。さらにエネルギー効率を高めて省エネ対策を実施した。これらにより、日本は青空を取り戻したのである。

周教授は「日本は環境保護のために回り道をし、大きな代償を支払ったが、それは貴重な経験でもあった。環境保護の分野で日中両国が協力しあえることは多くある。残念なことに日本が歩いてきた回り道を今、中国が歩いているのだ」と語った。(翻訳・編集/本郷)

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