粉ミルクだけじゃない!小学校の児童受け入れ枠まで奪い取る中国本土人―香港

Record China    2013年1月22日(火) 17時33分

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20日、香港では中国本土からの密輸業者が商品を大量に買い占めて問題になっているが、越境出産で生まれた子供による就学問題も発生している。写真は香港へ行く人でごった返す深センの港。

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2013年1月20日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、中国本土人による商品の買い占めが問題になっている香港で、今度は「越境出産」で生まれた本土人の子供たちが香港人の子供の就学機会を奪っていると伝えた。

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中国本土と香港を1日に何度も往復し、商品を関税なしで輸出入する密輸業者が増えている。「ビザ(査証)期間内なら何度でも往復OK」という制度を悪用した密輸業者は、香港で商品を大量に買い付け、それを中国本土に持ち込んでは高値で売りさばく。こうした密輸業者の4割が中国本土人だ。香港旅游発展局は香港に隣接する広東省深セン市政府に対し、「1日1往復」に制限するよう求めているが、深セン市長は「現行制度を改めることは考えていない」と回答。香港保安局もこの制度を「すぐに改めることは不可能」として、密輸業者の摘発に力を入れることを約束した。密輸業者の横行により、香港の物価が上昇していることから、これに怒った市民が毎週末に駅に集合し、プラカードを掲げて口々に密輸業者撲滅を叫んでいる。

一方、中国本土の妊婦による越境出産が大きな社会問題になっている香港だが、この出産で生まれた子供には中国本土国籍が与えられない。このため就学年齢になると香港へ戻り、香港の小学校に入学する子供が増えている。中国本土に隣接する北区の小学校では今年、定員の1.5倍の児童が入学を希望。入学申し込み当日は多くの保護者が朝早くから並び、その列は最長で300mにもなった。こうした現象は北区だけでなく、香港全体に広がっており、「粉ミルクだけでなく小学校まで奪っていく」と中国本土人を非難する声が香港市民のあいだで渦巻いている。(翻訳・編集/本郷)

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