<南シナ海問題>スカボロー礁を中国が支配すれば、領海の38%失う―フィリピン

Record China    2013年1月22日(火) 16時55分

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21日、南シナ海のスカボロー礁を中国が支配すれば、フィリピンは領海の38%を失うことになるという。資料写真。

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2013年1月21日、フィリピンメディアは中国の海洋調査船や監視船による巡回が続いている南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)について、「中国が支配すれば、フィリピンの領海は38%減少する」という専門家の指摘を紹介した。環球時報(電子版)が伝えた。

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元フィリピン外務次官で元国連大使のラウロ・バジャ氏は、「スカボロー礁は中国の実効支配下にある」と発言。中国がスカボロー礁を完全に支配すれば、国連海洋法条約に基づいて計算すると、フィリピンは120平方キロメートルの領土を失うだけでなく、49万4000平方キロメートルの排他的経済水域(EEZ)をも失うことになる。

バジャ氏は「昨年6月にわれわれの船がスカボロー礁から離れてからは、あの海域に二度と近づけないでいる」と述べたうえで、フィリピン政府は領土を失う前に何らかの行動を起こすべきだと主張した。中国がスカボロー礁からの巡視船撤退の意思を見せない場合、ロサリオ外相は「政治、法律、外交の3つの選択肢のうち、いずれかを選んで中国と交渉する」と答えている。

フィリピンのアキノ大統領は、スカボロー礁に関する対応策について「相手に手の内をさらすことになる」として、公然と議論することを拒否しているが、現在検討中であることを明かしている。フィリピンの外交問題専門家によると、フィリピン政府のとるべき道は軍事行動と法的措置の2つ。しかし、圧倒的な軍事力を誇る中国に対してフィリピンの軍事力はあまりにも貧弱だと指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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