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近年中国では、「樹葬」(骨壷を木の根元に埋める埋葬方法)が注目を集めている。墓を建てるよりも費用が安く、必要な土地も5分の1程度ですむ。緑化も進むため、好評とのことだ。
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近年中国では、骨壷を樹木の根元に埋める「樹葬」という埋葬方法が注目を集めている。
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「樹葬」は墓を建てるよりも1000元(約15000円)ほど費用が安いばかりか、埋葬に必要な土地も従来の5分の1だという。樹葬を推奨する重慶市の各墓地では、樹葬ができるようになっている。
重慶市埋葬事業管理局の楊勝普(ヤン・シェンプ)主任の話によると、樹葬は新しい埋葬方法で、簡単で便利なため人気だという。その方法だが、木の下に穴を掘り、骨壺を安置するか直接遺灰をまく。または遺灰を安置してから植樹する。木には故人の名を書いた板を吊るすそうだ。墓を建てるためには1人あたり少なくとも1平方メートルの土地が必要だったが、樹葬ならばその5分の1程度。土地が節約できるばかりか緑化も進み、費用も安いと、いいことづくめである。
1999年以降樹葬を推奨した重慶市では、すでに15000人が樹葬された。また、重慶市は樹葬以外にも、草葬や花壇葬(樹葬の木のかわりに草や花を用いた方法)や塔葬(骨壺を塔に安置する方法)も推奨しているとのことだ。(翻訳・高口康太/編集・饒波貴子)