2019年2月3日、米華字メディア多維新聞は、欧州連合（EU）でファーウェイ（華為技術）製の5G通信設備の使用禁止を検討する動きが出ているとする、ロイターの3日付報道を伝えた。

記事は、携帯通信事業者の業界団体であるGSMアソシエーションが、EU域内でのファーウェイ製5G通信設備の使用を禁止することについて議論するための緊急会議開催を検討していると紹介した。

情報によれば、会議は2月末にスペイン・バルセロナで開かれる予定で、すでに各メンバーにはファーウェイ問題に関する議題を次の理事会の議事に盛り込むことを提案する会長からのメールが送付されたという。

記事は「欧州の多くのプロバイダが5Gネットワーク建設においてファーウェイの設備に依存している。また、5Gは製造業、自動運転、医療・保健などの産業における高速通信に広く利用されるため、ファーウェイ製品が使用禁止になれば、通信分野の競争力を保とうとする欧州の努力は大きく頓挫とすることになる」と伝えている。

また、「米国やオーストラリアをはじめとする一部の西洋諸国が安全上の理由からファーウェイの5G通信ネットワーク整備への参加をすでに禁止しており、EU域内でもドイツが現在禁止を検討している」と紹介した。（翻訳・編集/川尻）