記事差し替え問題から発行を再開した「南方週末」、検索制限が依然続く―中国

Record China    2013年1月11日(金) 16時57分

拡大

10日、中国・広東省の週刊紙「南方週末」が予定通りに最新号を発行した。同紙は今月3日付の新年号で、当局の指示で掲載予定記事を大幅に変更させられたとして問題となっていた。写真は中国版ツイッター画面。「南方週末」のキーワードが検索不能であることを伝えている。

(1 / 3 枚)

2013年1月10日、中国・広東省の週刊紙「南方週末」が予定通りに最新号を発行した。同紙は今月3日付の新年号で、広東省共産党委員会宣伝部の指示により掲載予定記事を大幅に変更させられたとして社会的な問題となっていた。

その他の写真

同紙編集部員らは共産党当局による介入の事実を社会に公開し、今月7日よりストライキを決行していた。その後、広東省トップの胡春華(フー・チュンホア)党委書記により、彼らの処分は行わないこと、加えて今後の検閲の緩和、当局寄りと批判されていた同紙編集長の更迭を示唆することで、事態は少なくとも表面的に収束するに至った。

10日は通常通り、最新号を発行する運びに。掲載記事内には、当局の強硬姿勢を批判するような文言も見られたものの、一連の事件について読者に説明する記事の掲載は見送られている。

そして、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サービスでは、11日午後現在も依然として南方週末に関連する投稿は制限されており、これに関するキーワード検索も禁止措置がかかったままだ。また、ここに解説された同紙の公式アカウントは10日より更新を再開し、これまでに掲載記事の転載など11件の投稿を行っている。ここには多くの読者から応援の声が届いている。

「あなたたちの勇気を支持する」「多くの力があなたたちを支持している」「がんばってください」「あなたたちを応援するためにミニブログサービスに入会しました」などの声のほかに、「今は誰がこの公式アカウントを管理しているのですか?」などの疑問や、「ファシストにはNOと言おう!」「真実を語る媒体こそ真の報道媒体」「報道機関は独立してこそ社会のパワーとなる」「強権を怖れず、民衆の心を引きつける民衆のための媒体でいてください」などの声が寄せられた。(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携