ネットで正月用品が新トレンドに 深夜0時に買い物開始

人民網日本語版    2019年1月29日(火) 16時0分

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正月用品をネットで購入して里帰りするのが新たなトレンドになっている。今年の春節(旧正月、今年は2月5日)には大手ECプラットフォームで、90後(1990年代生まれ)の世帯がますます多く正月商品調達の重要任務を担うようになった。

正月用品をネットで購入して里帰りするのが新たなトレンドになっている。今年の春節(旧正月、今年は2月5日)には大手ECプラットフォームで、90後(1990年代生まれ)の世帯がますます多く正月商品調達の重要任務を担うようになった。彼らは養生に努めており、高額商品を好み、ライブ配信に熱中し、正月商品の準備にもこれまでにない姿勢で臨んでいる。「銭江晩報」が伝えた。

▽午前0時に買い物開始 インターネット時代の正月の新しい風物詩

午前0時になると阿里巴巴集団(アリババグループ)の団体購入プラットフォーム・聚劃算で正月用品を買い始めるのが、ネット時代の正月の新たな風物詩になっている。今年の聚劃算正月用品祭は、スタートから1分間でナッツのギフトパッケージが75万個、フェイスマスクが18万枚、亥年(中国ではブタ、日本ではイノシシ)のオーダーメイドお年玉(紅包)が15万個が完売し、その爆発力は驚くべきものだった。

若い世代の消費が年を重ねるごとに家族向けになり、彼らは大手ECプラットフォームの正月用品の中心購入層になっている。

ショッピングサイト・唯品会では90後の正月用品祭での消費量が猛烈な勢いで増加し、増加率は20%に迫り、また日常生活のためのホーム・インテリア製品、レジャーフード(レジャーや息抜きで食べる食品)、家具等の増加率は軒並み70後(1970年代生まれ)と80後(1980年代生まれ)を超えた。

生鮮食品に特化したECプラットフォーム・毎日優鮮で正月用品を購入した消費者のうち、90後が39.24%を占め、他のどの年代よりも高く、トップだった。意外なことに、養生が90後の新たな代名詞になり、正月用品のギフトを購入するのでも、養生重視路線を歩み、これは里帰りをして孝行をすることと関係があるとも考えられる。毎日優鮮によると、果物、大根、雑穀が入ったギフトが最も売れ筋のギフトに加わったという。また物質的に満たされた時代に成長してきた90後は、消費高度化を代表する各種の新興商品をこよなく愛し、購買欲は高くチリのサクランボの売り上げが32倍も増加したという。健康と養生は華東地域の消費者の正月用品消費の新たなトレンドにもなり、恒寿堂が低糖ゼラチンケーキを発売すると、同類製品の受注量が21倍増加したという。

京東では、90後は靴類、携帯電話、時計などの高額商品を好み、「選択的富裕層」といえる。

全体としてみると、各大手プラットフォームのデータからわかるのは、今年の正月用品のトップは引き続きレジャーフードで、昨年に続いてトップの座を維持したことだ。販売量の上位にはナッツ詰め合わせ、クッキー・カーキ、レジャーフードのおやつが並ぶ。「食」は新しい年を迎える時に欠かせない「儀式」であり、おいしいものを食べたり飲んだりすることが正しい正月の過ごし方だということだ。

見た目重視の正月用品もあり、カジュアル衣料やダウンなども上位に入った。京東のビックデータでは、水着、女性用スカーフ、水泳用ゴーグルなど夏に身につける衣料品の売り上げも前年同期比120%以上増加し、冬に夏の衣類をひっさげて南の海に出かけた人が多いことがわかる。

▽ライブ配信で正月用品を買い、一部の地域特産品の人気に火がつく

20万キログラムの永興氷糖ブランドのミカン、5万5千キログラムの陽紅ブランドの米、2万4千本の宣威ブランドの辛味醤油漬けハムの瓶詰め……正月用品のシーズンに、全国の50カ所以上の県のトップ自らがこうした特色ある農産品を携えて、淘宝のライブ配信を通じて各家庭に入ってきた。

1月10日から17日にかけて、淘宝の正月用品祭のライブ配信の特別番組「中国お正月の味わい・県長さんが来た!」は全部で16本の番組を放送した。浙江省慶元県のキノコ博物館から広東省の正月を味わう宴会、重慶市の山の町文化、西北地域、内蒙古(内モンゴル)自治区の草原の情景など、さまざまな内容があり、視聴者は900万人に達し、多くの地域特産品の人気に火がついた。

西安市で行われた西北地域の回のライブ配信は、県長が最も多く登場した回となり、全国8省の20県から県長が故郷の特産品を抱えて応援に訪れた。甘粛省隴南市などは5人の県長が「団体で」参加した。

リンゴ、干しぶどう、丹東のイチゴ、甘粛省文県の党参(漢方薬材料)などが人気の売れ筋商品だ。新疆維吾爾(ウイグル)自治区吐魯番市托克遜県の党委員会常務委員を務める欧輔国副県長が初めてライブ配信に参加すると、現地のバラ風味干しぶどうが爆発的な人気になり、副県長はほくほく顔だったという。

西北地域のライブ中継は5時間半にわたって行われ、総視聴者数は156万人を超え、取引件数は7千件を超えた。県長自ら特産品をアピールすることでファンが急増し、放送当日には販売店の取引件数が普段の30倍近くまで膨らんだという。

▽エクアドルのシーフード、オーストラリアの牛ステーキ、海外の正月用品が強い勢い

伝統的なお正月の味だけでなく、中国の食通たちの舌がますます国際化している。聚劃算のデータでは、正月用品祭の期間に、食通たちはオーストラリア産牛ステーキ198万枚、チリのサクランボ10万5千キログラム、エクアドルのシーフード9万キログラム、ベトナムの芋類17万5千キログラムを平らげた。各地方のあらゆるものを食べ尽くすといえそうな勢いで、海外製品は特に多く彼らの胃に収まった。

アリババ傘下のオフラインスーパー・盒馬鮮生では、ピンポン球くらいの、1年で7日間しか売ることのできないオーストラリア・タスマニアのサクランボの予約が始まると、アプリケーションの予約チャンネルで1時間も経たないうちに予約が完了した。重さ500グラム程度のオーストラリア産アワビ、重さ約4キログラムの腕ほどの長さの米国・ボストンのロブスターなどは、すでに市民の間で人気のシーフードになっている。今年の干支のブタも盒馬のアプリで人気商品となっており、消費者がネットでブタ製品を購入して年を越すのがよくある光景になるとともに、都市の市民に濃厚なお正月ムードをもたらしている。

京東のビッグデータでは、今年の正月用品の選択では、輸入商品の売上高が前年比64%増加し、品目をみると、食品が中心で、実用品もよく買われている。海外製品で購入量が最も多い品目は昨年に続いて食品・飲料品がトップに立ち、以下、ベビー・マタニティ用品、個人向けスキンケア製品、生鮮食品、アルコール類がトップ5に並んだ。(編集KS)

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