中国紙の改ざん指示問題、情報規制が敷かれる中でウィキペディアに解説ページ登場―中国

Record China    2013年1月8日(火) 16時55分

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8日、中国の週刊紙・南方週末が新年特別号に掲載予定だった記事を、省当局の検閲によって大幅に書き換えさせられた問題で、より一層の波紋が広がっている。中国語版のウィキペディアには詳細な解説ページが設けられた。写真は南方週末本社前で行われた献花活動。

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2013年1月8日、リベラルな編集方針で知られる中国の週刊紙・南方週末が、3日付の新年特別号に掲載予定だった記事を、省当局の検閲によって大幅に書き換えさせられた問題で、より一層の波紋が広がっている。

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問題の記事は、南方週末が毎年最初に発行する紙面の一面に恒例で掲載している「新年祝詞」。同紙のカラーを示す記事として毎回注目を浴びており、今年は憲政や自由、民主を訴える内容を綴っていたが、広東省共産党委員会宣伝部がこの書き換えを指示し、内容は大幅に変更された。これに対して同紙は6日、ミニブログの公式アカウントを通じ、当局による検閲や関与を否定したものの、同氏の編集部員をはじめとした国内のジャーナリストたちの反発を呼んだ。南方週末の本社前には抗議を訴える多くの人々が集まってきており、「殺された言論の自由」に対して菊を献花するという抗議活動を展開している。

8日現在、中国の検索エンジンを通じて関連報道を探っても、ヒットする記事は海外メディアが発信するものが大方を占めており、前出のミニブログサービスでも関連の投稿は検索不能になっている。同時に、問題の投稿には削除措置がとられているが、新たに増え続ける投稿とのいたちごっこが続いている状態だ。

そんな中、一般人によって編集されるインターネット上の無料百科事典「ウィキペディア」の中国語版には、一連の経過を事細かに解説するページが早くも創設されている。「2013年『南方週末』新年特刊の削除・改ざん事件」とのタイトルで類似のページが乱立しており、まだ情報は錯そうしていると見られるが、ページには事件の詳細な経過と、同誌編集部内部からの反響、政府当局の反響、国内各紙からの反響、民間の各著名人からの反響などを紹介している。なお、レコードチャイナ編集部は、このページが中国国内からも閲覧できることを確認している。(翻訳・編集/愛玉)

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