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【CRI時評】中国を理解する鍵

配信日時:2019年1月24日(木) 17時15分

 国際交流において中国人が最も困惑することの一つは、外部の中国に対する不十分な理解であり、それが誤解や曲解さえも生み出してしまうことだ。同様に、外部、特に西側世界の中国の発展や政策などに対する好奇心も理解を難しくしている。中国の王岐山国家副主席は、スイスのダボスで行われている世界経済フォーラム(WEF)で、「歴史、文化と哲学的思考こそが中国を理解する鍵の一つだ」と提起した。

 中国の前指導者の鄧小平氏は「発展こそ正しい道」と述べている。1978年に1500億ドル足らずだった中国の国内総生産(GDP)は昨年、約13兆6000億ドルとなった。中国で起きたきわめて大きな変化はもちろん、複数の要因によるものであるが、重要な役割を果たしたのは「民は惟れ邦の本なり。本固ければ邦寧し」という民本文化の伝統だ。

 外交において、中国は新型国際関係の構築を提案している。新型国際関係の「新」は、「協力・ウィンウィン」という核心理念にある。協力・ウィンウィンの理念の源は、中国人の「己立たんと欲して人を立て、己達せんと欲して人を達す」という思想や「丈夫は兼済を貴ぶ。豈に独り一身を善くするのみならんや」という道徳的要求などに代表される、中華民族の5000年以上にわたる伝統文化思想と新中国の外交実践にある。これらの理念と、弱肉強食、適者生存に基づく西側の政治哲学は、明らかに異なるものだ。2300年以上前、中国の古代思想家の孟子は「余は生命を惜しむ。同じく義も惜しむ。だが両方を得られなければ、余は生命をあきらめて義を取るだろう」と主張している。

 中国がこの5年、積極的に提唱し推進してきた「一帯一路」について、西側主導の国際秩序に挑戦するものだとする見方を示す人もいる。そうした人はとても狭量だ。「一帯一路」イニシアチブの根源は、中国の伝統文化の中に見い出せる。孟子は「栄達したなら天下を救済する」と述べている。グローバリズムの時代に、世界最大の発展途上国、世界第2の経済大国として、中国は経済・社会の快速な発展を実現した後、発展の経験を手に入れ、経済力を積み重ね、科学技術の進歩を実現し、併せて他の国々と成果を共有し、知恵を交流し、共に発展することを望んでいる。

 王岐山国家副主席はダボスでの演説で、「中国はすでに、中国の国情に合致する、時代の要求にも合致する正しい道を歩み出しており、改革開放の中で中国の特色ある社会主義を絶えず整備発展させている」と指摘した。

 ブリッジウォーターアソシエイツ創業者のレイモンド・ダリオ氏は今月初め、「中国における40年間の改革を振り返る」とする文章の中で、「中国の特色ある社会主義」という表現について「中国の制度を総括するために用いることができる」とし、「それは大規模かつ効果的な改革から得られた結果であり、中国社会をより活力と創造力のあるものにし、中国経済をより自由にした」と指摘している。

 600年以上前、鄭和に率いられた大船団が西洋に下った当時、中国の造船技術や航海能力、軍事力は世界をリードするものだった。だが中国はいかなる国を植民したこともない。王岐山国家副主席は「昨日、今日と明日は密接なつながりを持つものだ。中国の現実を理解するには、中国の歴史を理解する必要があり、そうして初めて中国の未来に思いを馳せることができる」と述べている。(CRI論説員 許欽鐸)

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