故宮のオリジナル絵本シリーズ「ワッ!故宮の二十四節気」が刊行

人民網日本語版    2019年1月23日(水) 22時40分

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北京の人気観光地・故宮はこのほど、子供向け絵本シリーズ「ワッ!故宮の二十四節気」を刊行し、その発表会が21日午後、故宮博物院の報告ホールで開催された。

北京の人気観光地・故宮はこのほど、子供向け絵本シリーズ「ワッ!故宮の二十四節気」を刊行し、その発表会が21日午後、故宮博物院の報告ホールで開催された。単霽翔・院長は発表会で 「『ワッ!故宮の二十四節気』は、故宮が刊行するなり『ワッ!』と声をあげた初めての本なので、とても注目を集めると思う」と、ユーモラスに語った。中国新聞網が報じた。

「ワッ!故宮の二十四節気」は全24冊で、世界無形文化遺産の『二十四節気』をテーマにして、手描きの故宮の全体図830枚、故宮の建物52棟、伝統的な風習48種類、故宮の文化財115点、動物64種類、花・木76種類、24の成長体験などを描いたイラストを、子供が楽しめる物語に盛り込み、約600年の歴史を誇る故宮の文化や知識を子供たちに伝えている。

子供たちに楽しく読んでもらおうと、 「ワッ!故宮の二十四節気」には最新の拡張現実(AR)技術が採用されているほか、同名の専用アプリも開発され、テクノロジーを通して、節気の変動や建物の建設、インタラクティブのおもしろみを感じることができるようになっている。また、オープンな観点から伝統文化の魅力が伝えられており、文化の力が伝わってくる内容だ。

「ワッ!故宮の二十四節気」にはリアル、プロフェッショナル、子供向けという3つの特徴がある。まず、その内容は故宮の実際の環境や所蔵品に基づいており、カラフルなイラストで、故宮における節気をめぐる物語を描き、物語に登場する文化財は全て実在する。

特徴その1 リアル

中心的な建物24棟は、物語の舞台となって登場し、子供たちがいろんな角度から故宮の建物をリアルに知ることができるようになっている。そして、一年間を24分割した「節気」に基づいて、歴史ある宮殿、文化財、所蔵品が紹介され、子供たちが楽しく読むことができるようになっている。

特徴その2 プロフェッショナル

建物や所蔵品が詳細までプロフェッショナルにしっかりと描かれている。イラストでは、レンガや瓦、窓、窓の格子などまでもが忠実に描き出されている。慈寧宮の重檐歇山頂や文渊閣の6つの部屋、三交六椀菱花図案の格心などは、細かな部分まで、何度もチェックされ、子供たちがリアルな歴史を知ることができる仕上がりとなっている。

特徴その3 子供向け

「ワッ!故宮の二十四節気」は、子供向けということを意識し、子供たちが使う言葉で、文化をめぐる物語が紹介されている。子供たちの普段の生活に見られる衣、食、住、交通、楽器、おもちゃ、本、絵などがたくさん登場し、なじみやすい言葉で、子供の観点から、二十四の成長体験が描かれている。子供たちは主人公と共に、伝統の祝祭日を楽しみながら、深みある文化を体験することができる。

詩詞、典故が物語にうまく溶け込んでいる点も「ワッ!故宮の二十四節気」の魅力で、子供たちが自然に伝統文化に組み込まれた知恵を学ぶことができるようになっている。

単院長は、「『ワッ!故宮の二十四節気』は、故宮博物院が中国伝統文化を受け継ぎ、発揚するための新たなチャレンジ。子供の年齢的特徴や読書習慣を考慮し、子供の視点から、貴重な文化財を知り、詩を楽しみ、知識を学び、アートを楽しむことができると同時に、故宮博物院の歴史の神秘に迫り、子供たちを伝統文化の世界へと引き込む。子供向けの紙の博物館のようで、子供たちは故宮博物院を家に持って帰ることができる」と説明した。(編集KN)

子供向けの絵本シリーズ「ワッ!故宮の二十四節気」(画像は主催者が提供)

故宮博物院の単霽翔・院長(画像は主催者が提供)

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