発熱が免疫細胞の「運動」促進 中国の科学者発見

人民網日本語版    2019年1月23日(水) 23時10分

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中国科学院生物化学・細胞生物学研究所の陳剣峰氏が率いる研究チームはこのほど、有機体の病原体除去に対する発熱の重要な効果とそのメカニズムについて新たな解釈を示した。関連成果は国際的な専門誌に掲載された。

中国科学院生物化学・細胞生物学研究所の陳剣峰氏が率いる研究チームはこのほど、有機体の病原体除去に対する発熱の重要な効果とそのメカニズムについて新たな解釈を示した。関連成果は国際的な専門誌に掲載された。人民日報が伝えた。

免疫細胞の表面には、インテグリンと呼ばれる細胞接着分子がある。これは免疫細胞の血管表面における接着・移動、血管からの滲出などを担当する。陳氏の研究チームは、有機体の温度が高熱(38.5度)以上に達すると、免疫細胞内の熱ショックタンパク質90(Hsp90)と呼ばれるタンパク質と細胞膜のα4インテグリンの「結合」を促進することを発見した。これは免疫細胞の運動「接着・移動」を大幅に加速し、感染部分のリンパ組織に速やかに向かわせ、効率的に感染を「除去」させる。陳氏の研究チームの結果によると、高熱が6時間続くとHsp90の発現を効果的に誘導できる。これに基づき、彼らは高熱の時間を短縮し、免疫系にさらに短時間内に「アクセル全開」させる研究を進めている。(編集YF)

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